【吉田陽菜の言葉】感じたトップ選手の意地「一緒に戦えるようになりたい」/世界選手権

【モントリオール=阿部健吾】世界選手権初出場の吉田陽菜(18=木下アカデミー)は、合計194.93点の8位となりました。シニア転向1年目シーズンの集大成を「最後までやれることはやりきった」と笑顔で振り返りました。飛躍の1年でつかんだ手応えから、女子のトリプルアクセルの現在地や、春からの大学生活についてまで。幅広い内容に言及した現地限定の一夜明け会見の様子を、「吉田陽菜の言葉」としてお届けします。

フィギュア

<世界選手権>◇23日◇第4日◇カナダ・モントリオール

世界選手権女子フリーの一夜明け取材に応じた吉田(撮影・阿部健吾)

世界選手権女子フリーの一夜明け取材に応じた吉田(撮影・阿部健吾)

みんなここにかけてくる

――この結果について、どう受け止めていますか

吉田 ミスはあったんですけど、悔いは全くなくて、やれることはやったかなと思うので、とりあえずシーズン会場に納得して終わりたかなと思います。

――世界選手権に向けての準備の過程はいかがでしたか

吉田 大変だったり苦労したときは結構あったんですけど、最後までやれることはやって、ほんとにあとは試合でやるだけっていう感じだったので、思いっきりできたかなと思います。

――具体的に苦労した部分というのは

吉田 世界選手権なのでしっかり準備していかないといけないっていう気持ちもあって、焦りとかもあったと思うので、調子が思うように上がらなかったりする時もあったので、そういう部分が大変だったかなと思います。

――ショートについて。今シーズンここまでこだわり続けてきたトリプルアクセルっていうのを回避して挑んだプログラムでしたが、ご自身の中ではどういった思いで挑んだのでしょうか

吉田 簡単にダブルアクセルにするっていう決断をすることはできなかったんですけど、ダブルアクセルにするって決めて、それなりに思いっきり演技ができたと思うので、そこは悔いはないです。

――練習でも苦労されてたと思うんですけど、成功させて、その時の気持ちはいかがでしたか

吉田 練習で全然調子が良くなかったので、最後までカーブだったりジャンプのイメージをたくさんしてそのままいけたので、今できる一番いいアクセルだったかなって思うので、そこはたくさん練習してきた成果が出てよかったです。

――フリーの後には少し頭を抱えるような姿もありました。終わった時の気持ちはどうでしたか

吉田 悔しい気持ちもあったんですけど、出し切ったっていうか、全く悔いはないなと思えたので、今シーズンたくさん試合に出させていただいて、最後にこういう演技ができて納得して終われたかなと思います。

――いろんな経験があったシニア1シーズン目。改めてこのシーズンを振り返っていかがでしたか

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スポーツ

阿部健吾Kengo Abe

2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて15年目。異動ゼロは社内でも珍種です。
どっこい、多様な競技を取材してきた強みを生かし、選手のすごみを横断的に、“特種”な記事を書きたいと奮闘してます。
ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。