【三原舞依の言葉】最後のコレオがすごい応援!その瞬間、すごく楽しいなと/八戸国体

世界選手権(3月、さいたまスーパーアリーナ)代表の三原舞依が、コンディションが整わない中で滑り抜きました。中旬に米国遠征から帰国後、これまでになく時差に苦しんでいると告白。フリーでは珍しく2度の転倒もありましたが、兵庫県代表という立場に感謝しながら個人で3位に入り、チームメートの坂本花織と優勝に貢献しました。

フィギュア

〈八戸国体 成年女子シングル:3位 都道府県対抗:優勝〉

国体成年女子シングル上位成績


順位選手SPフリー合計
1坂本花織81.50157.13238.63
2渡辺倫果60.14148.49208.63
3三原舞依77.10130.01207.11
4山下真瑚70.01123.18193.19
5住吉りをん68.13122.52190.65
6江川マリア58.67123.25181.92
7三宅咲綺62.96117.19180.15
8横井ゆは菜55.12122.77177.89

■三原舞依 国体フォトコレクション■

表彰式で2位愛知の山下(手前右)をハグして迎える優勝した坂本(右)と三原(後方左)

表彰式で2位愛知の山下(手前右)をハグして迎える優勝した坂本(右)と三原(後方左)

「チーム兵庫、ほんとに幸せだなって」/SPを終えて

――演技を振り返って

三原 少しずつ危ないところもあったと思うんですけど、滑りの中でうまく足を滑らせながら、今日の朝、練習でつかめた氷の感触を自分で考えながら、最後まで滑れてよかったなと思います。

――得点はいかがですか

三原 チーム兵庫の皆さんが応援に来てくれて、「はい!」っていう声が聞こえて。ルッツの後、なんとか3回転トーループをつけることができて、ほんとにみんなのパワーのおかげだなと思ったのと、名前がコールされてから、観客席を見たらたくさんのバナーが見えて、ほんとに幸せだなって思って。全部のバナーを見てからポーズ出したかったんですけど、30秒しかなかったので。ほんとに幸せだなって思いながら最初のポーズに立ちました。

SPの演技後、得点を聞き、驚いた表情の三原(右)

SPの演技後、得点を聞き、驚いた表情の三原(右)

――世界ユニバーシティ冬季大会(米国)の優勝おめでとうございます。そこから時間の無い中での調整でしたね

三原 (日本に)帰ってきてから時差が14時間ぐらいあったので、大丈夫だと思ってたんですけど。行った時は大丈夫だったんですけど、帰ってきてから初めて時差ってすごいなって思うぐらい眠れなかったりとか、すごいいろんな事があったんですけど。それも人生だと思って、ここまで国体まで来ることができて、こうして兵庫ジャージーを着ることができてすごくうれしいです。

――きょうは朝の練習からカイロを持っていましたが寒いですか

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スポーツ

阿部健吾Kengo Abe

2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて15年目。異動ゼロは社内でも珍種です。
どっこい、多様な競技を取材してきた強みを生かし、選手のすごみを横断的に、“特種”な記事を書きたいと奮闘してます。
ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。