りくりゅう木原が、必ず璃来ちゃんの先を歩く理由は? グッとくる優しい気遣い

フィギュアスケートのペアで「りくりゅう」こと三浦璃来(21)、木原龍一(30)組が25日、都内で所属先の木下グループ本社を訪問し、グランプリ(GP)ファイナル、4大陸選手権、世界選手権を1シーズンで制する日本初の「年間グランドスラム」の達成報告を行いました。同社のスポーツアンバサダーで卓球で東京五輪金メダリストの日本代表の水谷隼さんもまじえてのトークショーでは、競技以外での夢、各1400万円が贈られた報償金の使い道、シングルとペアの違いなど、多岐に及ぶアスリートトークが展開されました。

フィギュア

<木下G本社訪問、グランドスラム報告会>

年間グランドスラム達成報告会で笑顔で話す木原(左)と三浦

年間グランドスラム達成報告会で笑顔で話す木原(左)と三浦

足を伸ばしたまま靴紐結べます

三浦 こんにちは、本日はお忙しいなか、お集まりいただきありがとうございます。今季はケガからのスタートでしたが、みなさまの温かいご支援を頂き、最後まで滑り切ることできました。今季はショート、フリーそろえることできなかったので、来季こそそろえられるように頑張っていきたいです。

木原 グランドスラムの達成の報告をできることを楽しみにしてきました。日ごろからご支援頂いている木下グループの皆さま、ありがとうございます。みなさまのサポートがなければ、今季グランドスラムを達成することはできませんでした。来季は、三浦さんからもあったんですけど、ショートとフリーを両方そろえて、自分たちに勝てるように頑張っていきたいです。

司会 達成から1カ月たっての心境の変化は。

三浦 グランドスラムを達成できたことは本当にうれしいですが、ペアの世界はまだまだうまい人たくさんいるので、2人ともチャンピオンになった気持ちはなくて、来季このままでは駄目なので、もっともっと上がっていけるように頑張りたいなと思いました。

木原 世界選手権を優勝できたこと、うれしく思うんですけど、時がたつにつれて、このままではいけないな、来季も頑張っていかないとこのまま勝ち続けることはできないなという気持ちが強いです。

司会 ここで、水谷さん、おふたりに質問があると。

水谷 まずは年間グランドスラム達成、おめでとうございます。今日は特権を最大限利用して個人的な質問をいくつか用意しました。まずはスケート以外のスポーツをやりますか、卓球はやりますか。

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スポーツ

阿部健吾Kengo Abe

2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて15年目。異動ゼロは社内でも珍種です。
どっこい、多様な競技を取材してきた強みを生かし、選手のすごみを横断的に、“特種”な記事を書きたいと奮闘してます。
ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。