かなだい先生、魔法のレッスン「耳にしたくないことを言う」で上達導く

フィギュアスケート、アイスダンスの「かなだい」こと村元哉中さん(30)、高橋大輔さん(37)組が5月28日、サポート企業のスカイコート株式会社がKOSE新横浜スケートセンターで開いたスケート教室に参加しました。

アイスダンサーだからこそこだわったレッスンの様子や、5月1日に選手生活にピリオドを打った後の近況などを聞いたインタビューをまじえてリポートします。

フィギュア

〈KOSE新横浜スケートセンターでスケート教室より〉

スケート教室に登場した2人。高橋がつまづき「格好いいところをみせようと思ったんですけど」と照れ笑い

スケート教室に登場した2人。高橋がつまづき「格好いいところをみせようと思ったんですけど」と照れ笑い

登場でつまづき、和らいだ会場の雰囲気

高橋が照れ笑いしていた。

「格好いいところをみせようと思ったんですけど、よろけてしまってすいませんでした」

教室の冒頭で、司会者から呼び込まれた2人は、リズムダンス「Conga~」の楽曲に乗って、約90人の参加者の目の前でステップを踏み始めた。

ところが、その導入で高橋がバランスを崩す。

演技後には、思わず両手で顔を覆って、赤くした。

そんな姿は逆に、会場の雰囲気を柔らかくさせた。

「最後までみんな、楽しくやりましょう。よろしくお願いします!」

村元のあいさつで、教室は開始となった。

左胸には平仮名でこう書かれていた。

「かな」「だいすけ」

それから約1時間、4倍の応募数の中から当選した初級者から5級までのスケーターが、「かなだい先生」の生徒になった。

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スポーツ

阿部健吾Kengo Abe

2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて15年目。異動ゼロは社内でも珍種です。
どっこい、多様な競技を取材してきた強みを生かし、選手のすごみを横断的に、“特種”な記事を書きたいと奮闘してます。
ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。