【友野一希の言葉:現地発】リンクインで直感「これは…60点コース」/SカナダSP

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ>◇10月27日(日本時間28日)◇カナダ・バンクーバー◇男子ショートプログラム(SP)

23年世界選手権6位の友野一希(25=上野芝スケートクラブ)が3位発進しました。演技のためにリンクインした時に感じた「これは60点コース…」という嫌な予感を撃退。ジャンプに不安があったなかで耐え切っての81・63点に及第点をつけました。公式練習のライバルたちの様子から予想した上位争いの得点も正確。ベテランの味を存分に発揮しました。

フィギュア

GPスケートカナダ・ 男子SP成績


順位名前SP
1山本草太89.56
2チャ・ジュンファン86.18
3友野一希81.63
4三浦佳生80.80
5ミハイル・シャイドロフ79.18
6コンラッド・オーゼル77.68
7ウェスリー・チウ76.94
8マッテオ・リッツォ74.99
9アレクサ・ラキッチ72.56
10リアム・カペイキス71.59
11マーク・ゴロニツキー70.69
12ミハイル・セレフコ70.18
6分間練習で滑る友野

6分間練習で滑る友野

SP3位発進「不安の中で耐え」81.63
「フリーは張り切ってやる」

SPを終えて

――演技を終えて

友野 自分の中では今日はなんか見覚えのある感覚というか、「これ、ちょっと60点コースあるな」っていう感覚が。今だから言えるんですけど、なんかあって、「あ、これ、なんか知ってるぞ」みたいな感覚があったんですけど。その中で、自分でどれだけできるかっていうメンタルでできたのがよかったのかな。自分のその状況を把握した上で、しっかり攻めたというか、落ち着いて対処できたかなって思います。リンクも正直、昨日まであまりコントロールしきれてない感じがあって、不安が残る中で、ちょっと草太に負けたのは悔しいですけど、91点ぐらいいってやりたいなと思ったんですけど。まあでもレベルも取れていたので、やっぱジャンプ、ジャンプ、エレメンツの部分で加点が取れなかったのが点数伸びなかった部分かなって。1本でも綺麗に跳びたかったですね。

――ステップは転倒がつきました

本文残り80% (2526文字/3161文字)

スポーツ

阿部健吾Kengo Abe

2008年入社後にスポーツ部(野球以外を担当します)に配属されて15年目。異動ゼロは社内でも珍種です。
どっこい、多様な競技を取材してきた強みを生かし、選手のすごみを横断的に、“特種”な記事を書きたいと奮闘してます。
ツイッターは@KengoAbe_nikkan。二児の父です。