【札幌レター】西大伍のメディア泣かせOG反省動画 記者としての思いを伝えてみた

北海道コンサドーレ札幌DF西大伍(35)が革命を起こしている。7日、自身の公式YouTubeチャンネルで5日ルヴァン杯横浜F・マリノス戦でのオウンゴールについて自ら語った。試合でのプレーを選手本人が振り返る異例の動画は、メディア業界に身を置く私自身にとっても衝撃を受け、反省する出来事だった。

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4月12日、練習に参加する西

4月12日、練習に参加する西

ルヴァン杯でのミス、YouTubeで自ら解説

西が動画を公開したのはルヴァン杯横浜戦の2日後。撮影したのは前日で、試合から一夜明けてもまだサポーターらの関心が高かったタイミングだった。

タイトルは「【緊急】先日のオウンゴールについて西大伍が話します」。

カメラに向かって「1年に1回はオウンゴールをしてしまう西大伍です」と、自虐的なあいさつで語り始めた。

「まあ、酷かったですね、あれは…」と振り返ったその場面は、1-1の前半26分だった。

ボランチで先発した西は後方に下がり、GK大谷幸輝からボールを受けて右足でバックパス。それが「今でもなんでああいう飛び方をしたのかっていうのは、わからないようなボールの飛び方」で、そのままゴールに吸い込まれて勝ち越し点を献上した。

結果的に決勝点となり、札幌は1-2で敗れた。

相手の動きを見て、とっさにプランを変えようとしたことで起きたミスは、持ち味でもある視野の広さの証拠でもあった。

ただ、J1通算372試合出場のベテランは、言い訳はしなかった。

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スポーツ

保坂果那Kana Hosaka

Hokkaido

北海道札幌市生まれ。2013年から高校野球などアマチュアスポーツを担当し、2016年11月からプロ野球日本ハム担当。
2017年12月から北海道コンサドーレ札幌担当。冬季スポーツの担当も務め、2022年北京五輪ではノルディックスキー・ジャンプや複合を取材。