【宇都宮ブレックス〈67〉】村岸航 変心・変身(上)

2025年最初のホームゲーム、11日の秋田ノーザンハピネッツ戦は話題満載でした。アイザック・フォトゥ選手が欠場したグラント・ジェレット選手の分まで大活躍し、加入したばかりの星川開聖選手がプロ初出場初得点をマークしました。その中で、私的に最も印象に残ったのが村岸航選手でした。第3クォーター途中から出場した村岸選手は、これまでにないほど気迫を全面に出し、まさに「目の色を変えて」プレーしているように見えました。何があったのでしょうか。ちょうど取材を申し込んでいたこともあり、14日に村岸選手と田中誠人アシスタントコーチからお話を伺う事が出来ました。そこで見えてきたのは…。2回にわたり、リポートします。

バスケットボール

「BREXタイム」一覧はこちらから

【次回予定〈68〉村岸航 変心・変身(下)】

11日の秋田ノーザンハピネッツ戦で村岸選手は必死にリバウンドを取りに行く

11日の秋田ノーザンハピネッツ戦で村岸選手は必死にリバウンドを取りに行く

「活躍できるか試されている」

秋田戦の第3クォーター(Q)残り3分40秒。コートに入ってきた時から、村岸選手の表情は違いました。

絶対にやってやる、と固く誓ったような顔。ここまで気合や気迫を隠すことなく全面に出した村岸選手を見たのは初めてでした。

試合後の取材を終えて、ブレックスアリーナ宇都宮を出ようとした際、締め切ったコート内からボールをつく音と人の声が聞こえてきました。そっと、のぞくと、村岸選手がジーコ・コーネル、田中誠人の両アシスタントコーチ(AC)に手伝ってもらいながらシューティングをしています。

やはりこれは何かある。何があった? 

14日の自主練習(ワークアウト)終了後、私は単刀直入に聞いてみました。

―11日の秋田戦ではこれまで以上に気迫を前面に出しているように見えました

村岸今までなかなかプレータイムをもらえていなかった中で、コーチ陣がいつもより早いタイミングでコートに出してくれたと思います。点差は開いていたのですが、3Qといういつもとは違うタイミングだったので、この時間帯でどれだけ活躍できるか試されている感じもしました。

村岸選手が第4Qより前に出場したのは11日の秋田戦が今シーズン3度目。そのうちの1つは出場時間わずか2秒なので、実質的には昨年11月9日のレバンガ北海道戦以来だった。

これには理由があった。田中ACが明かしてくれた。

本文残り81% (2794文字/3445文字)

1988年入社。プロ野球を中心に取材し、東京時代の日本ハム、最後の横浜大洋(現DeNA)、長嶋巨人を担当。今年4月、20年ぶりに現場記者に戻り、野球に限らず幅広く取材中。