【宇都宮ブレックス〈73〉】鵤誠司の肉体と頭脳の原点を探して福岡へ(下)

プレーヤーとして成熟の域に達しつつある鵤誠司選手(31)の原点を故郷福岡で探してみました。前回では屈強なボディーの訳を、母校・福岡第一高校の練習から紐解きました。今回はバスケIQの高さの秘密に迫ります。鵤選手は高校受験日当日、まさかの遅刻を犯してしまいましたが、動じることなくクリア。冷静沈着、視野の広さにつながるエピソードも発掘できました。(サムネイルの写真は福岡第一高校バスケットボール部の井手口孝監督からご提供いただきました)

バスケットボール

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【次回予定〈74〉ジーコ・コロネルHC代行に聞く】

2025年2月8日川崎ブレイブサンダース戦前に笑顔を見せる鵤選手

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「反対の方向に行ってしまった」

今から15年前の冬。福岡県春日市・春日中学校の3年生だった鵤誠司少年は、福岡第一高校の入学試験を受けるため、同校の最寄り駅である西鉄高宮駅を降りた。

どうしたわけか、高校とは反対側の方に歩き始めてしまった鵤少年。徒歩10分で着くはずが、学校の門にたどりついた時にはすでに試験が始まっていた。

同高男子バスケットボール部の井手口孝監督(61)は苦笑いしながらこう振り返る。

井手口監督 春日中の鵤君がまだ来ていませんと、ほかの先生から連絡がありましてね。ちょっと待て、そんなはずはないと慌てていたら、誠司が遅刻して来たんですよ。駅降りて、反対の方向に行ってしまったとね。

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1988年入社。プロ野球を中心に取材し、東京時代の日本ハム、最後の横浜大洋(現DeNA)、長嶋巨人を担当。今年4月、20年ぶりに現場記者に戻り、野球に限らず幅広く取材中。