女子レーサーの素顔に迫る「ビューティフル・ボートレース」。今回は黒明花夢(21=岡山)を紹介する。

スポーツ関係の仕事に就きたい思い、祖父・良光さんの影響もあってボートレースの世界へ。21歳という若さながら、落ち着いた雰囲気がある彼女だからこそ、プライベートの素顔が気になるところ。

レースへの姿勢も冷静さがうかがえるが、内に秘めたるは「黒い弾丸」と称された良光さんのDNA。今後の成長から目が離せない。

愛犬パグと戯れる黒明花夢
愛犬パグと戯れる黒明花夢

-ボートレーサーになろうと思ったきっかけは

黒明花夢(以下黒明) 祖父(良光)の影響もありますが、自分自身がスポーツ好きで、スポーツに関わる仕事で生計を立てられたらと思い目指しました。

-良光さんに相談したか

黒明 祖父には「やめとき」と言われました。多くを語らない人ですが、厳しい世界だというのを本人が一番知っていますからね。減量とか、家族のこととかも見てきたので、それで言われたのだと思います。

祖父・良光さんとのツーショット
祖父・良光さんとのツーショット

-ボートレーサー養成所の思い出は

黒明 養成所は1日、1日がずっと同じ流れで進むうえ、初めての環境だったので、どこかに印象があるというよりは、生活そのものが思い出ですね。

-デビュー後の心境は

黒明 甘くないなと思いました。水面(レース)だけでなく、他の仕事もたくさんありますし、うまくいかないことが多いです。(今も)緊張感はあります。

-良光さんにアドバイスはもらっているか

黒明 レースが終わると連絡が来て、アドバイスをくれます。コロナ禍で今は会えないですが、家に頻繁に行っていた時は、レースの話をしてくれます。

-良光さんに一言あれば

黒明 少し生意気な孫ですけど、これからもよろしくお願いします。長生きしてください。

学生時代はハンドボールに熱中
学生時代はハンドボールに熱中

-学生時代はどんなスポーツをしていた

黒明 ハンドボールをしていました。当時はつらかったですが、今でも好きです。機会があればやりたくなりますね。

-オフの過ごし方は

黒明 同期(125期)とは仲がいいので、児島に前泊で来てくれたり、逆に私が行ったりします。休みが合う時は一緒に出かけます。コロナ以後は、家で映画や漫画をよく見るようになりました。

吉田彩乃(126期)とお出かけ
吉田彩乃(126期)とお出かけ

-今後の目標は

黒明 水神祭(6月江戸川G3)を挙げたばかりなので、優勝を目指して頑張りたいです。

-最後に、ボートレースの魅力を

黒明 デビュー前に初めてレースを見た時、エンジン音や水しぶき、スピード感と迫力があってすごいと感じたし、かっこいいと思いました。女子戦も増えているし、番組も面白い時があるので、いろんな人に知って欲しいですね。

※次回は11月9日更新予定

◆黒明花夢(くろみょう・はなむ)1999年(平11)11月24日、岡山県生まれ。125期生として2019年11月に児島でデビュー。今年6月の江戸川オールレディースで初勝利。今年の獲得賞金は534万4000円(10月10日現在)。156センチ、51キロ。血液型B型。