◆日本選手権・アラカルト(3)

 決勝の傾向を、過去10年のデータを元に分析する。データは、2日に公開したアラカルト(2)の別表を参照。

 ▼G2優勝で十分 優勝者の実績を見ると、06年・吉岡稔真、07年・有坂直樹、13年・村上義弘、14年・村上義弘の延べ4人が、KEIRINグランプリを勝っていた。11年・村上義弘はG1制覇2回(オールスター、全日本選抜)。08年・渡辺晴智、09年・武田豊樹、10年・村上博幸、12年・成田和也、15年・新田祐大の5人はG2しか勝っていなかった。タイトルホルダーと互角に渡り合っているG2レーサーにも狙い目は十分。G3以下しか優勝していない選手は評価を下げたい。

 ▼苦戦する積極型 逃げ切りは、先行1車の展開を利した06年・吉岡稔真だけ。逃げ残り2着も、33バンク松戸での10年・村上義弘しか見当たらない。

 ▼大穴は出にくい 2車単は平均配当が2566円。最高は07年の6640円で、1000円台が4回、2000円台が2回と安い金額が目立つ。とはいえ3ケタは、1番人気に収まった11年(620円)だけ。筋で決着した場合でも、12年の3250円などの好配当が出ている。3連単は平均配当が1万6295円。最高は07年の4万6650円にとどまっている。さすがに3ケタは見られないが、4ケタは最も低い15年の4600円など5回を記録しており、総じて順当ムード。

 ▼16年連続なるか 車番別の成績は別表の通りで、1番車と3番車が強い。勝率50%を誇る3番車だが、2着と3着は皆無。1番車は2着と3着も多く、着外わずか2回で3連対率80%が光る。また、1番車と3番車のどちらか一方、または両方が、01年から15年連続で連対中(両方の連対は11年の1回だけ)。今年も注目しよう。他では、3着4回で3連対率を60%まで押し上げている5番車が面白い。