【川尻将志・オレに任せろ】

　◆１１Ｒ　勝ち上がりに影響しないＧＲ賞はある意味、お祭りだ。ここは完全に個人的な好みで狙いたい。トップレーサーが集結した特選を３着以内でクリアした９人ならば、実力的にも、コンディション面でも、なんら遜色はない。極論すれば、１つの展開、きっかけで誰にでも１着を取るチャンスはある。だからこそ、ここは自分の好きなタイプの選手から勝負する。それが、流れに応じて何でもできる平原康多だ。

　前回奈良Ｇ３の落車だけが唯一の懸念材料だったが、そんな不安も特選の力強いまくりで一掃した。平原が「奈良の落車の影響はない。ケガ明け、新車でのレースだったけど、大丈夫だった」と手応えを強調すれば、マークして微差まで迫った神山雄一郎も「何とか付いていけたけど、道中は離れそうだった。ゴール前はたまたま車が前に出たけど、自分の中では抜ける感じはしなかった」と、とてつもなく大きな“微差の壁”を認めた。

　細切れ戦の中、関東勢だけがライン３車となったことで、走りやすくなった。「いつものことだけど、ラインの長さは関係ない。仕掛けるべきところで仕掛けるだけです」ときっぱり。輪界屈指のオールラウンダーは、決してぶれない。スタイルを貫いて１着だけを目指す。先手ラインの３番手を確保してまくるか、タイミング良く駆けてそのまま押し切るか。流れの中で頭と体の反応に任せ、切り抜けるだろう。２着は神山が守り切るはず。（９）（２）から３着は（１）（５）（６）（７）（８）の５点に絞って買う。