日刊スポーツ新聞社制定「第32回ボートレース年間三賞」は、各賞の4人いずれも初受賞というフレッシュな顔触れに決まった。女子最優秀選手を選ぶ特別賞は遠藤エミ(29=滋賀)が受賞した。表彰式は2月22日に東京・品川プリンスホテルで行われる。

 大みそか、大村クイーンズクライマックス・ファイナルは、17年の女子頂上決戦だった。3号艇に年間優勝8回の長嶋万記、2号艇にプレミアムG1芦屋レディースチャンピオンを制した小野生奈、そして遠藤エミが1号艇にいた。

 勝ったのは遠藤。イン先マイで長嶋の全速まくり差しを封じた。獲得賞金は女子史上4位の5390万4500円にまで伸ばした。女王の笑顔を見せた遠藤は「初G1制覇よりSGクラシックの出場権を取れたのがうれしい」と言った。

 17年を「たくさん迷って悩んだ1年」と振り返る。SGに6大会出場、男子強豪選手のハイレベルな走りに打ちのめされることもあった。だがそんな中で「メンタル面の成長」を実感できた。それが結実しての女王戴冠だった。特別賞は初受賞。それも遠藤にとっては通過点、18年はSG戦線での活躍を誓う。

 ◆遠藤エミ(えんどう・えみ)1988年(昭63)2月19日、滋賀県生まれ。滋賀県立八幡商高卒。ボート102期生として08年5月、びわこでデビュー、同年9月に同地で初勝利。同期に河合佑樹、山田康二、滝川真由子、樋口由加里ら。107期に姉の油浦ゆみがいる。154センチ、45キロ。血液型A。