木下翔太(27=大阪)が、デビュー初の完全Vに王手をかけた。5日目はプレッシャーに打ち勝って連勝記録を9まで伸ばした。

 準優11Rのイン戦は一瞬、ひやりとした。1M出口で舟が浮き、2コース春園功太の差しが入りかけた。「1Mは焦った。ちょっと緊張しましたね。(インから)逃げ切れる足はある。ターンは改善したいけど、このままでいく。自分にプレッシャーをかける」。最終日の12R優勝戦を勝てば、住之江初V、自身初の完全優勝、ルーキーシリーズ初の完全優勝、自身初の10連勝で競走会褒賞と数々の記録がかかる。

 「(ルーキーシリーズは)違和感があるし、走り方の波長も(周りと)違う。絶対、勝たなアカンという気持ちでいっている。優勝だけ目指す走りで最初から来た」。最後も格上の走りで、力強く逃げる。