杉山裕也(32=愛知)が準優12Rを逃げて、優勝戦1号艇におさまった。

 そのセミファイナルのスリットはコンマ01の際どいスタートタイミング。「荻野(裕介)さんが見えたんでちょっとしか放れなかった。もう、どきっとしました」。仕上がりは「行き足中心に納得いく足。じゃないと準優も逃げられないと思うんで」ときっぱり。

 今節はここまでペラをたたかない、いわゆるノーハンマーを貫いた。「もうここまで来たらこのまま行きます。デビューして初めてのことなんですけどね」と説明した。その理由を問うと「やっぱり、着順がいいし、これまで自分は結構、ペラをたたいて失敗することが多かった。今節は勉強の意味も込めて、あえて整備しないのも、整備だと思うので」。ペラを触らず最後まで通す腹づもりだ。

 「それで今節は、うまくはまっている」と笑顔をみせた。優勝戦も1号艇だけに、スタート鋭発から逃げて最良の結果を導きたい。