篠崎仁志(32=福岡)がSG初制覇を飾った。12R優勝戦は穏やかな水面コンディション。無観客の静寂の中、進入に乱れはなく、123・456の枠なり3対3に落ち着いた。篠崎はインからスタートを決め、1Mはしっかりと先マイに成功。序盤から快調だった20号機は最終日もうなりを上げ、バックでは大きくリードを広げ、勝負は決した。ゴール後は左手で小さくガッツポーズ。ピットに引き揚げると、うれし涙をぬぐった。2着争いは平本真之が競り勝ち、毒島誠が3着に入った。

兄・元志は12年12月に住之江グランプリシリーズ、15年8月に蒲郡メモリアルを制しており、兄弟でのSG制覇となった。松尾泰宏、幸長以来、史上2組目の快挙だ。「まだ、兄には追い付いていない。次はみなさんの前で歓声を浴びながら、優勝したい」。待望の初戴冠で、兄弟そろって次のステップへ進む。デビュー時から目標に掲げるグランプリ制覇へ向け、年末までノンストップで駆け抜ける。