小堺浩二(40=石川)が大記録を携えて京王閣入りした。前場所の地元富山の最終日に、脇本勇希のまくりを差し切り快勝。この時マークした上がり8秒9は、81年6月22日に阿部良二(引退)が記録した9秒0を42年ぶりに塗り替えるバンクレコードだった。

「脇本君が強かったということです。自分の力だけじゃとても出るタイムじゃないですよ」と謙遜するが、このレースで誘導員を務めた伊藤健詞は「この時期の富山はフェーン現象が起きて軽くなる時があるんだけど、まさかバンクレコードとはね。すごいよ」と絶賛した。

今回は中2日ながら、前場所は補充で1走しただけだったため疲れはない。予選10Rも神田龍の仕掛けに乗って、再度シャープな差し足を見せるか注目だ。