選抜8Rで49歳の藤田昌宏(岡山)が、果敢に逃げて1着となった。
発走前に場内から「(太田)海也の師匠、頑張れよー!」の声が飛んだ。8月のパリ五輪で、自転車競技のケイリン、スプリント、チームスプリントの3種目に日本代表として出場する太田海也は、藤田の愛弟子だ。「あの声援を聞いて、プレッシャーになったよ。恥ずかしい走りはできないからね」と藤田。その期待に応えるように、上がりタイム11秒6で1周を逃げ切った。
パリ五輪が迫ってきたが「まだ8月のあっせんが出てないからね。日程が組めるようだったら、応援にいきたいんだけど」。日の丸を背負い、メダルの期待もかかる愛弟子の存在が、モチベーションになっている。
もう1人、刺激をもらっている人物がいる。鳥取城北高で同級生だったお笑いトリオ「安田大サーカス」の団長安田(50)の存在だ。スポーツの名門校で、藤田は陸上部、団長はサッカー部に所属。ともに卒業後は、今も続けている競輪とお笑いの道に進み、それぞれの活躍を励みにしてきた。
「この前、川崎F1が終わった後(6日)も、一緒にメシを食べた。機会があれば、割と頻繁に行くね。あいつがお笑いの世界に入って有名になって、今も頑張っている。『俺も頑張らなきゃ』って。切磋琢磨(せっさたくま)で、これからもやっていきたいね」
7月10日が誕生日で、50歳目前でもS級で奮闘。しかも、レースでは先行して風を切って走るスタイルを貫く。そんな超人のパワーの源に、愛弟子と親友の存在が色濃く関わっている。最終日の特選10Rは、先の函館G3で決勝3着と上り調子の若手・酒井雄多(福島)と、激しい先行バトルを繰り広げる。





















