原則24歳以下で争う東京オリンピック(五輪)サッカー男子の日本代表で20日、3人まで起用できるオーバーエージ(OA)枠にDF吉田麻也(32=サンプドリア)と酒井宏樹(31=マルセイユ)、MF遠藤航(28=シュツットガルト)が入ることが事実上、決まった。3人は過去に五輪出場の経験があり、現在のA代表でも主力を担う。中でも2大会ぶり3度目の出場となる吉田に、五輪本大会での歴代最多出場記録という快挙達成の期待がかかる。
吉田は08年北京五輪に19歳で参加し、1次リーグ敗退が決まった後の第3戦オランダ戦(0-1)で初めて五輪のピッチに立った。12年ロンドン五輪ではOA枠として、1次リーグ初戦から3位決定戦の韓国戦(0-2)まで全6試合にフル出場し、日本の4強進出に大きく貢献。本大会で通算7試合に出場している。
国際サッカー連盟(FIFA)の統計によると、男子五輪サッカーにおける通算最多出場記録は、年齢制限ができる前の60~70年代にハンガリー代表の4選手が記録した13試合。金メダルが目標となる東京五輪で、決勝までの6試合全てに出場すれば、吉田の通算出場数は13試合となり、歴代最多記録に並ぶことになる。
五輪参加が23歳以下(東京五輪は24歳以下)に制限された92年バルセロナ五輪以降に出場歴がある選手に限ると、5人の12試合が最多。ブラジル代表のFWネイマール、DFマルセロ、FWベベット、アルゼンチン代表のMFマスケラーノ、DFアジャラと、そうそうたる顔ぶれが名を連ねる。いずれも2大会でメダルを獲得し、A代表としてワールドカップ(W杯)でも活躍している。
吉田がこの世界的な5選手の記録を更新するようなら、68年メキシコ五輪の銅を上回る色のメダルも見えてくる。
【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)
◆五輪の最多出場 ハンガリー代表のデジェ・ノバク(60年3試合、64年5試合、68年5試合)ら4人の13試合が最多。92年バルセロナ五輪以降に出場経験のある選手では12試合が最多で、以下の5人はいずれも各大会で6試合に出場している。
▽ブラジル
ベベット(銀88、銅96)
マルセロ(銅08、銀12)
ネイマール(銀12、金16)
▽アルゼンチン
アジャラ(銀96、金04)
マスケラーノ(金04、金08)




