日本はチュニジアに完敗した。攻撃の起点となるMF遠藤航が徹底マークされ、攻撃の組み立てを寸断された。さらに弱点であるDF吉田麻也の背後を狙われ3失点。
日本代表の森保一監督は、ワールドカップ(W杯)出場国からの“洗礼”に「毎試合、選手を替える中、簡単でないことを、私が選手に要求してプレーしてもらった。逆に、難しい設定の中、選手達が我慢強く戦ってくれたことを評価したい」とポジティブにとらえた。
1失点目は吉田の背後を突かれPKを献上し、その後はGKとDFのコミュニケーションのミス、攻撃の組み立てのミスから生まれた。強豪国は、1つのミスを確実に得点につなげてくることを目の当たりにした形だ。リスクを負ってでも、攻撃の組み立てにチャレンジし続けたことを、森保監督は「最初からマイボールを放棄してクリアに逃げれば、もっと相手の攻撃を受けることになる。最後は疲弊して失点する。ここは我々が世界に勝つために、絶対にやらなければいけないビルドアップのチャレンジだ」と、選手たちに徹底させていた。W杯ベスト8を見据えた上でのチャレンジだけに、森保監督は選手を逆にたたえ、こう収穫を口にした。
「日本として敗戦を良しとはできないが、W杯本大会でこのようになった時、しっかり対処できるようにしたい。選手を入れ替えながらというところで毎試合やっている中でミスが出た。そこは私自身が反省しないといけないが、チームとしていろいろな組み合わせを試せて、敗戦は受け入れてはいけないが、間違いなく選手個々とチーム全体の底上げになった戦いになった」。
吉田と遠藤は全4試合で先発した。フル出場ではなかったが、W杯と同じ中3日での連戦で、決勝トーナメントを含めて4試合目までシミュレーションができたことになる。ただ、遠藤と吉田は明らかに疲労の色が濃く出ていた。森保監督は「W杯本大会の連戦で彼らのパフォーマンスも落ちるかもしれない。そのためにすべての時間を彼らがプレーするのでなく、代わりに入ってくる選手たちにも経験を積んでもらう。中心選手がたとえ欠けてもチーム力を落とさないようにということで、4試合でいろんな経験をすることができた」と、多くの選手を起用したことでチーム力の向上につながったことを強調した。
◆日本代表の今後の日程 W杯本大会までに海外組を含めて活動できるのは9月のみ。海外に遠征して2試合を実施する予定。海外組不在の7月の東アジアE-1選手権は国内組の選手にとっては滑り込みを懸けたサバイバルになる。カタール大会は11月に開幕。欧州組はシーズン中で、国内組はJリーグ終了直後に慌ただしく本番に備える。

