男子マラソンで世界選手権3度出場の川内優輝(31=埼玉県庁)が2時間15分58秒で制した。

 川内の優勝記者会見は仕事や多くのレースに出る理由など、異例のスタイルへの質問が相次いだ。

 -厳しいコンディションだった

 川内 僕は寒いのが得意。1月にも(ボストン郊外の大会で)走っていたし、チャンスがあると思っていた。このコンディションでなければ、この場にはいられなかった。

 -どうして多くのレースに出るのか

 川内 大好きで、世界中のレースを走りたいから。1人の練習で追い込むことはできないので、レースで追い込んでいる。

 -日本勢で1987年大会以来の優勝

 川内 瀬古さんが日本人で最後に優勝した年に僕が生まれたので運命を感じる。瀬古さんもこういう景色の中で走っていたんだと思い浮かべた。

 -日本の男子マラソンが上向いてきた

 川内 東京マラソンで日本記録も出たし、自信がつくと思う。30歳を過ぎて落ち目と思われていた僕がボストンを勝ったのだから、俺もと思う選手もいると思う。いい刺激になれればと思う。