日本新記録で2億円ゲット!? 名古屋ウィメンズマラソンで、2時間23分52秒で日本人トップの5位だった岩出玲亜(24=アンダーアーマー)がレースから一夜明けた11日、名古屋市内のホテルで取材に応じた。今後、2時間19分12秒を切った場合、スポーツブランド「アンダーアーマー」の日本総代理店であるドームの安田秀一社長からビッグボーナスが支給される約束を交わしていることを明かした。

事の発端は「先週末」。会社の朝礼前に安田社長と会い「日本新出せよ」と激励された。岩出が「出したら1億円でお願いします」とおねだりすると、「なんとかするか」と“交渉成立”したという。その後、社員300人以上が参加していた朝礼でも、安田社長が「岩出が1億円欲しいって」と述べたそうで、これで社内のコンセンサスも完了? 日本実業団連合もマラソンの日本記録樹立に1億円の報奨金を支払うプロジェクトを行っている。足せば、何と2億円だ。岩出は「もらえるものならもらいたい」とやる気満々だった。

選手のモチベーションを高めるため、安田社長は契約を結ぶスノーボード女子の竹内智香(35=広島ガス)にもピョンチャンオリンピック(平昌五輪)金メダルで3333万円の報奨金を約束。過去に所属していた陸上男子短距離のケンブリッジ飛鳥(25=ナイキ)とも、日本勢初の9秒台を出した場合に1億円を約束していた。

岩出は後半に膝が内側に入る悪癖を修正するなど成長を実感している。さらなる記録の更新も今後、期待できそう。9月15日の東京五輪代表選考会「マラソン・グランドチャンピオンシップ」へ向けて、17分40秒かかってしまった35~40キロを課題に挙げた。暑さ対策として、「暖かいところ」でトレーニングを積む意向を示した。