16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)陸上男子400メートルリレー銀メダリストのケンブリッジ飛鳥(25=ナイキ)が今春から日大大学院で学ぶことが7日、関係者の話で分かった。

社会人向けの通信制の総合社会情報研究科で、人間科学を専攻する。動作解析を学んで競技に生かしたり、今後のキャリアの可能性を探ったりしていく。勉強と両立させながら、競技との相乗効果を狙う。大学院で得たことを糧に日本人2人目の100メートル9秒台、今秋の世界選手権(ドーハ)、20年東京五輪での決勝進出を目指す。

100メートルで10秒08の自己記録を持つケンブリッジは16年3月に日大・文理学部を卒業。同年の日本選手権では男子100メートルを初制覇し、リオデジャネイロ五輪では準決勝進出を果たした。同年12月にはプロに転向した。17年世界選手権(ロンドン)、18年ジャカルタ・アジア大会でも100メートル代表の座を勝ち取った。後半のスピードが武器で、勝負強さを備える。

次戦は今月20、21日の出雲陸上(島根)。“大学院生”デビュー戦にもなる。所属はナイキで変わらない。