開催可否が検討されていた出雲全日本大学選抜駅伝(10月11日)の中止が決定したことが26日、分かった。この日までに、主催する出雲市が関係各所に意向を伝えた。27日に長岡秀人・出雲市長(69)が記者会見で発表する方針。

関係者、ファンの開催を望む声は多く、また中止の判断が全日本大学駅伝、箱根駅伝など今後のレースの開催可否に大きな影響を及ぼす可能性もあり、中止を避ける努力を重ねた。しかし、新型コロナウイルスが首都圏だけでなく全国に再拡大しつつある。選手、関係者の移動によるリスクや約2500人のボランティアの確保が難しく、苦渋の決断を下すしかなかった。

89年に始まった出雲全日本大学選抜駅伝は、全日本大学駅伝、箱根駅伝と合わせた「大学3大駅伝」の初戦。中止は台風の影響で開催できなかった14年大会以来、2度目となる。