陸上男子100メートルで10秒00の自己ベストを持つ山県亮太(28=セイコー)が30日、自身のツイッターを更新し、右膝痛などで日本選手権(10月1~3日・新潟)を欠場することへの思いをつづった。

まず「この様なご時世にありながらも、2020年の私のレースを楽しみにしてくださっていた方々に対し、満足いく姿をお見せできなかったことを私自身大変残念に思います」。日本選手権は昨年の肺気胸に続く、2年連続の欠場となる。

18年ジャカルタ・アジア大会決勝で10秒00を出して銅メダルを獲得した山県は、その冬から、さらなる進化を目指し、肉体改造に励んだ。体は大きくなった。ただ故障やアクシデントが続いた。「ここ2年振り返れば見立ての甘さからけがもあり、現在もそのもどかしさと変革のど真ん中にいるような状態です」と心境を明かし、「なぜけがをするのか、どうしたら記録を伸ばせるか、いつも疑問は絶えません。ただおそらくすべてのことにはきちんと原因があって、問題と真摯(しんし)に向き合うほど、少しずつでも解決に向かうものだと私は信じています」と記した。

そして、強い覚悟もつづった。

「もう一度自己記録を出し、東京五輪で活躍する」「そのために必要なことを、そこそこ長い競技経験でもって見極めてもう一度鍛え直してきます。サポート陣と自分を頼りに必ずまた強くなって戻ってきますから期待していて下さい」

最後に日本選手権にも触れて締めた。「秋めいた分寒さもあると思うので、どうかけがには気をつけて、それぞれが力を出し切る素晴らしい大会になることを願っています」。

今季は試合に出場せず、来季に備える。