ルース・チェプンゲティッチ(28=ケニア)が2時間18分08秒で大会連覇を達成、優勝賞金25万ドル(3375万円)を手にした。

21年東京オリンピック(五輪)代表の鈴木亜由子(31=日本郵政グループ)が地元愛知を初めて走り2時間21分52秒の自己ベストで日本勢トップの2位、前田穂南(26=天満屋)は2時間22分32秒とこちらも自己ベストを更新し3位、ともに24年パリ五輪代表選考会で今秋開催の「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」へ弾みをつけた。

全体2位、日本人トップでゴールした鈴木亜由子(撮影・森本幸一)
全体2位、日本人トップでゴールした鈴木亜由子(撮影・森本幸一)
全体2位、日本人トップでゴールした鈴木亜由子(撮影・森本幸一)
全体2位、日本人トップでゴールした鈴木亜由子(撮影・森本幸一)
全体2位、日本人トップでゴールした鈴木亜由子(右)(撮影・森本幸一)
全体2位、日本人トップでゴールした鈴木亜由子(右)(撮影・森本幸一)
2時間21分52秒のタイムで全体2位、日本人選手トップでゴールした鈴木亜由子(撮影・森本幸一)
2時間21分52秒のタイムで全体2位、日本人選手トップでゴールした鈴木亜由子(撮影・森本幸一)
2時間21分52秒のタイムで全体2位、日本人選手トップでゴールした鈴木亜由子(撮影・森本幸一)
2時間21分52秒のタイムで全体2位、日本人選手トップでゴールした鈴木亜由子(撮影・森本幸一)
3位でゴールする前田穂南(撮影・森本幸一)
3位でゴールする前田穂南(撮影・森本幸一)
3位でゴールする前田穂南(撮影・森本幸一)
3位でゴールする前田穂南(撮影・森本幸一)
3位でゴールする前田穂南(左)(撮影・森本幸一)
3位でゴールする前田穂南(左)(撮影・森本幸一)

◆名古屋ウィメンズマラソン順位(タイムは速報値)

(1)チェプンゲティッチ 2時間18分08秒

(2)鈴木亜由子 2時間21分52秒

(3)前田 穂南 2時間22分32秒

(4)チョウ・トクジュン 2時間24分05秒

(5)上杉 真穂 2時間24分16秒

(6)鈴木 優花 2時間25分46秒

(7)和久 夢来 2時間25分58秒

(8)リ・シケン 2時間26分28秒

(9)棚池穂乃香 2時間27分30秒

(10)イソベル・バットドイル 2時間27分54秒

優勝し2連覇達成のチェプンゲティッチ(撮影・森本幸一)
優勝し2連覇達成のチェプンゲティッチ(撮影・森本幸一)
2時間18分8秒のタイムで優勝し2連覇達成したチェプンゲティッチ(撮影・森本幸一)
2時間18分8秒のタイムで優勝し2連覇達成したチェプンゲティッチ(撮影・森本幸一)

◆名古屋ウィメンズマラソン(タイムは速報値)

◆レース経過

◆スタート地点 午前9時10分号砲、バンデリンドームナゴヤ前をスタートした。天気は晴れ、気温14・9度、湿度84%、北北西の風1メートル。

名古屋ウィメンズマラソン2023 スタートする選手たち(撮影・森本幸一)
名古屋ウィメンズマラソン2023 スタートする選手たち(撮影・森本幸一)

◆0・5キロ チェプンゲティッチがペースメーカーを抜きトップを走る。

◆1キロ 3分16秒で通過。ペースメーカーを置き去ったチェプンゲティッチは自分のペースでひた走る。ペースメーカーは設定タイムを守る走り。

◆2キロ 6分38秒で通過。第2集団に鈴木亜由子、前田穂南ら。

◆5キロ 16分19秒で通過。チェプンゲティッチの独り旅、1キロを3分15秒ほどのハイペース。35秒差で鈴木亜由子ら13人の集団が追う。

◆8キロ チェプンゲティッチ独走。追う鈴木亜由子らの集団は縦長になる。

◆10キロ チェプンゲティッチが32分34秒で通過、給水も問題なし。1分16秒差で鈴木亜由子ら12人の集団が追う。

◆11キロ 鈴木優花、鈴木亜由子が集団の前方に。

◆15キロ チェプンゲティッチが49分で通過、世界トップクラスの走りは変わらず。1分49秒遅れで鈴木亜由子、上杉真穂、前田穂南、鈴木優花の国内招待選手4人を含む10人の集団が追う。

◆20キロ チェプンゲティッチが独走、1時間5分14秒で通過。2分28秒差で鈴木亜由子ら8人の集団が追う。

◆中間点 チェプンゲティッチが1時間8分47秒で通過。

◆23キロ チェプンゲティッチを追う鈴木亜由子らの集団のペースが上がってきた。

◆25キロ チェプンゲティッチが1時間21分32秒で通過。2分49秒差で鈴木亜由子ら8人の集団が追う。

◆25・5キロ 鈴木亜由子、上杉真穂、チョウ・トクジュンが抜け出す。前田穂南、鈴木優花がやや遅れた。

◆28キロ 鈴木亜由子が2位、その後をチョウ・トクジュン、上杉真穂が追う。前田穂南が再び上げ上杉真穂の後ろにつける。鈴木優花はかなり離された。

◆30キロ チェプンゲティッチが1時間37分51秒で通過。3分9秒差で鈴木亜由子とチョウ・トクジュン。前田穂南が6秒差の4位に浮上、その後ろに上杉真穂がつける。

◆31・4キロ 前田穂南がチョウ・トクジュンを抜き3位に浮上。2位を走る鈴木亜由子と日本勢トップ争い。

◆32・5キロ チョウ・トクジュンが再び前田穂南の前に出る。

◆33キロ 地元の鈴木亜由子が声援を受けペースをさらに上げる。前田穂南が再びチョウ・トクジュンの前に出る。

◆35キロ チェプンゲティッチが1時間54分24秒で通過。3分16差で鈴木亜由子、さらに25秒差で前田穂南が続く。

◆40キロ チェプンゲティッチが2時間11分07秒で通過。3分27秒差で鈴木亜由子、さらに42秒差で前田穂南が続く。

◆フィニッシュ チェプンゲティッチが2時間18分08秒で連覇。日本勢トップの2位に鈴木亜由子、2時間21分52秒で自己ベストを更新し笑顔でゴールテープを切った。3位に前田穂南が入った。


名古屋ウィメンズマラソン2023 スタートする選手たち(撮影・森本幸一)
名古屋ウィメンズマラソン2023 スタートする選手たち(撮影・森本幸一)
名古屋ウィメンズマラソン2023 スタートする選手たち(撮影・森本幸一)
名古屋ウィメンズマラソン2023 スタートする選手たち(撮影・森本幸一)
名古屋ウィメンズマラソン2023 スタートする選手たち(撮影・森本幸一)
名古屋ウィメンズマラソン2023 スタートする選手たち(撮影・森本幸一)

◆名古屋ウィメンズマラソン 招待選手


選手名年齢所属自己ベスト(大会)
鈴木亜由子31JP日本郵政G2:22:02(22年ベルリン)
上杉真穂27スターツ2:22:29(22年大阪国際)
谷本観月28天満屋2:23:11(22年大阪国際)
前田穂南26天満屋2:23:30(21年大阪国際)
鈴木優花23第一生命グループ2:25:02(22年名古屋)
ルース・チェプンゲティッチ28ケニア2:14:29(22年シカゴ)
ナンシー・ジェラガド37ケニア2:19:31(21年バレンシア)
エロイーズ・ウェリングス40オーストラリア2:25:10(22年名古屋)
リ・シケン28中国2:26:15(19年名古屋)
チョウ・シンエン29中国2:26:56(22年杭州)
チョウ・トクジュン27中国2:27:01(22年杭州)
イソベル・バットドイル27オーストラリア2:28:10(22年メルボルン)

鈴木亜由子「自己ベスト更新を目指し最大限の力を出したい」

記者会見でポーズをとる鈴木亜由子(左から3人目)、前田穂南(左端)ら(共同)
記者会見でポーズをとる鈴木亜由子(左から3人目)、前田穂南(左端)ら(共同)

◆女子マラソン日本歴代5傑◆


選手名タイムコース
1野口みずき2時間19分12秒05年ベルリン
2新谷仁美2時間19分24秒23年ヒューストン
3渋井陽子2時間19分41秒04年ベルリン
4高橋尚子2時間19分46秒01年ベルリン
5一山麻緒2時間20分29秒20年名古屋ウィメンズ

◆女子マラソン世界歴代5傑◆


選手名出身タイムコース
1ブリジット・コスゲイケニア2時間14分04秒19年シカゴ
2ルース・チェプンゲティッチケニア2時間14分18秒22年シカゴ
3ポーラ・ラドクリフ英国2時間15分25秒03年ロンドン
4ティギスト・アセファエチオピア2時間15分37秒22年ベルリン
5メアリー・ケイタニーケニア2時間17分01秒17年ロンドン


◆ともに21年東京五輪代表の鈴木亜由子(31=日本郵政グループ)前田穂南(26=天満屋)に、1月の大阪国際4位の上杉真穂(27=スターツ)、19年世界陸上ドーハ大会7位の谷本観月(28=天満屋)、前回5位に入った鈴木優花(23=第一生命グループ)ら5選手が国内招待選手で登録。

海外からは、昨年のシカゴマラソンで世界歴代2位の2時間14分18秒をマークしたルース・チェプンゲティッチ(28=ケニア)らが参戦。