どーもです。テーラーメイド「オリジナルワン ミニドライバー」(以下ミニドラ)を試打できました。新年1発目に更新した富士桜CCのラウンド時、同伴者の方が仕込んでいた1本でした。ボク自身ティショットにはよく3Wを使用しますが、その方によれば「アマチュアの多くがFWでのティショットが苦手」とのことです。それを解決してくれるのがこのミニドラのようです。というわけで、さっそくレポしてみましょう。


ソールデザインですが、イメージ的には男っぽいですね。トゥ・ヒールに配置されたウエートも、浅重心を意識しながらも高慣性モーメントを意識しているような位置に感じました。

フェースはセミディープ。テーラーメイドらしい形状ですね。もちろん、ツイストフェースも採用です。

ボディもセミディープかな! ミドルバックになっていました。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。テーラーメイドらしい顔つきですね。かなりの逃げ顔に見えますが、ヒッタータイプには叩けそうな顔つきだと思います。

今回試打したのは、カーボンシャフト「KUROKAGE TM 2019」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角13.5度、ライ角57度、長さ43.75インチ、321g、バランスD3。ヘッド体積275cm3。シャフトスペックは、重量56g、トルク4.1、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、なぜか重く感じました。数字的にはそれほど重いわけではないのですが、この日はなぜか重く感じました。シャフトを手でしならせてみると、硬さ的には「まぁ、Sかな・・・」といった感じ。KUROKAGEのイメージからするとやや柔らかめな印象でした。しなりポイントですが、中間よりも気持ち手元側だったような感じでした。素振りしてみると、バランスのわりには、手元にも重量感を感じたかな。でも、その分、切り返しで振り遅れないイメージでした。


実際に打ってみると、確かに安定して235~240yの飛距離をマークしました。ツイストフェースの影響からか、曲がりが少ないのも喜ばしいことです。が、ぶっちゃけると、フェースのどこに当たっているのかが今ひとつわかりにくいんですよね。ドライバーではそれほど感じませんでしたが、ミニドライバーでは打った後、「あれ!? 今どこに当たったんだ?」というのが多かったように思います。また、上っ面に当たっていたわけでもないのに、若干ドロップ傾向があったようなイメージもありました。確かにスピン量は少なめですが、打面シールを貼って確認しても、結構芯を食った球でもなんとなく球がお辞儀していたようにも感じてしまいました。これはボクのスイングでシャフトとの相性を疑っていますけど・・・


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS42.7m/s、初速59.2m/s、打ち出し角16.9度、バックスピン量2394.9rpm、サイドスピン-358.4rpm、飛距離238.3y

【ベスト】

HS43.0m/s、初速59.7m/s、打ち出し角17.1度、バックスピン量2414.7rpm、サイドスピン-277.2rpm、飛距離241.7y


打感はソリッド系。ゴルフ体験主義的なソリッド系は弾き感とマイルド感が良い感じに混ざったイメージですが、このミニドラはソリッド系でやや硬めだったかな。音は中高音系でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。

弾道的には、高めの中弾道ですかね。決して上がりにくいイメージではありませんが、正直もう少し上がっていいかなという感じでした。スピン量は適正かと思います。460cm3の低重心モデルと比較しても、なんらそん色のないスピン量ですが、それだけになぜお辞儀していたのかが謎です。


出球傾向は、ボクのスイングでドロー系。振っていくとスライス傾向が強かったですが、これはヘッドが遅れてくるというか、ボクのスイング的に振り遅れの傾向があったかもしれません。


シャフトフィーリングですが、メーカー的には中調子をうたっていますが、ボク的には中元調子系の動きに感じました。手元に重量感があるんだけど、結構手元からしなるイメージで、振っていくとその傾向が顕著となり、バランスD3と相まって振り遅れるというメカニズムになっていたように思います。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS43m/s以上は欲しいかな。たまたまかもしれませんが、数値以上に重量を感じるモデルでした。コンセプト的にはアリのモデルですが、個人的にはシャフトとのマッチングが今ひとつあっていなかったのかなとも感じました。もうちょっとシャキっとした感じが欲しいのと、シャフトの走り感も欲しいので先中調子系を合わせてみたいですね。古いけどツアーAD DJシリーズとかATTAS6★シリーズあたりで試してみたいかもしれません。いずれにせよ、3Wのティショットを打つよりは安定感がありそうなモデルでした。


<テーラーメイド「オリジナルワン ミニドライバー」ドライバー>

■KAZ’s インプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:8▽操作性:8▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ&フェース=6-4チタン、クラウン=グラファイト・コンポジット

■シャフト(重量/トルク/調子):「KUROKAGE TM5 2019」(S=56g/4.1、SR=54g/4.5/中調子)

■価格:1本5万8000円+税