どーもです。今日からはキャロウェイのニューモデル「MAVRIK MAX」シリーズを紹介しましょう。同シリーズは発売時期がちょっとずれていて、4月上旬予定のモデルです。ドライバーからアイアンまでのフルラインアップですが、今日はドライバーを紹介します。昨日まで紹介していたサブゼロと対極に位置するモデルだと思いますが、その実力をボクレベルで体感出来るのでしょうか? 早速いってみましょう。


まずは見た目から。


ソール形状はほぼ変わりませんが、ウエートの位置は変わっています。フェース後部にウエートを配置することで浅重心化し、より叩ける性格にしていたサブゼロに対し、MAXはネック側に配置しています。これはつかまりを意識してですよね!

フェースはシャローです。当然サブゼロに対してもシャローで、これは低重心を意識した結果でしょう。

当然ですが、ボディもシャローです。意外だったのは、ヘッド後部の長さはMAXもサブゼロもほぼ変わっていないこと。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積が、サブゼロに対して気持ち大きめでした。サイドビューでそれほど感じなかったヘッド後部の長さですが、こうしてみると気持ちストレッチバックになっているようにも見えました。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「Diamana40 for Callaway」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角10.5度、ライ角59.0度、長さ45.75インチ、総重量288.7g、バランスD1。ヘッド体積460cm3、シャフトスペックは、重量45g、トルク6.3、中元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的には軽め。グリップも細めです。サブゼロが極太だった分を差し引いても、細めだと思います。シャフトを手でしならせてみると、S表記ですが柔らかめ。サブゼロのSでもやや柔らかめなイメージでしたが、このMAXはさらに柔らかかったです。見た目からして、シャフトが細く見えました。しなりポイントは中間よりもやや手元側でした。でも、ワッグルしてみると結構ヘッドが動く感じ。素振りしてみると挙動的にはまぁ素直なしなり感でした。


実際に打ってみると、めちゃくちゃ球が上がります。サブゼロを打った後の試打でしたが、その分を差し引いても普通にがっつり球は上がってくれます。中元調子系ですが、先中調子なんじゃないのってくらい球が上がります。これ、ボクにとっては扱いやすいクラブの第1条件ですので! スピン量は3球平均でサブゼロに対して約200rpmほど減っていますが、これは見た目では全然分かりませんので! デフォルトモデルを打てていないので、比較対象がサブゼロになってしまいますが、より球が上がりやすくなったモデルですね! いわゆる、オートマチック系です。シャフトの影響もあると思いますが、サブゼロのようなシビアさはなかったです。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS42.4m/s、初速60.6m/s、打ち出し角17.8度、バックスピン量2262.6rpm、サイドスピン-231.4rpm、飛距離248.5y

【ベスト】

HS42.0m/s、初速61.0m/s、打ち出し角18.6度、バックスピン量2597.5rpm、サイドスピン-185.9rpm、飛距離251.2y


打感はマイルド。フェースに乗っている感覚でした。サブゼロ同様打点が分かりやすいモデルですね。音は心地良い中高音系でした。


打点と言えば、サブゼロで試せなかった打点確認ですが、このMAXでは確認してきました。ガチ3球の打点とそのスカイトラックデータを公開しましょう!


1球目は「芯食った!」と思いきや気持ちヒール側に外していました。ですが、飛距離は250yをマーク。

2球目はよりヒール側に外しました。結果232y。距離的には落ちていますが、弾道的には悪くないですよね。見た目でもそれほど悪い感じではなかったです。

なんとかトゥ側に当てようと思って打った3球目はトゥ側やや下目のヒット。なぜかネック辺りにボールマークがついていますが、これは今でも謎です。飛距離的には221yで弾道的にはフック。トゥヒットしようとしておかしなスイングをしたかもしれませんが、まぁ、こんな感じでした。

この結果から、さすがに〝どこに当たっても飛ぶ〟とは言えませんが、ネック側のミスヒットには強そうですね。アマチュアの打点はネック側下部からトゥ側上部だといいますので、そこはカバーしているようですね。ネック側下部はボクもよくヒットするエリアですが、トゥ側上部は当てようと思っても当たらないエリアだったりします。今回も何度か試してみましたが、結果は当たらず。というわけで、そのエリアがどうなっているのかは体感できませんでした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。

弾道的には、文句なしの高弾道! メチャクチャ上がります。スピン量も弾道の見た目ではサブゼロと変わらない感じでしたが、球が上がる分、大きな弾道を打てると思います。


出球傾向は、ボクのスイングでほぼストレート。打ち出し方向の乱れはボクのスイングも問題ですが、サブゼロに対してより直線的な弾道が打てるモデルだと思います。


シャフトフィーリングと振り感ですが、ボクにはややしなりが大きいイメージでした。サブゼロで感じたほどヘッドが走っている感じがない分、中元調子なのかもしれませんが、ボクのイメージ的な挙動は切り消しからダウンにかけてヘッドが走るイメージはありました。軽量モデルなので、切り返しで一瞬力みを抜くような意識をしないと、ボクの場合HSが下がってしまう感じもありました。シャフト自体が細めに見えるので「振るなよ~」という抑制にはなりそうですが、実際には切り返して力んでしまいました。それでもこの弾道が打てれば何ら問題なさそうですけどね。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~43m/s辺りにおすすめ。クラブが仕事をしてくれるモデルで、いわゆるスインガータイプにおすすめかな。サブゼロはある程度の操作性を意識したモデルだと思いますが、MAXはボディターンタイプのスライサーが、そのままのスイングでオートマチックにハイストレートおよびハイドローの弾道を得られるモデルだと思います。さすがに、〝どこに当たっても〟とまではいいませんが、芯を外してもそこそこ飛んで曲がらないクラブだとは思います。特にヒール側はね! かなり、扱いやすいモデルだと思います。


<キャロウェイ「MAVRIK MAX」ドライバー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9.5▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=811チタン+トライアクシャル・カーボンクラウン+スクリューウエート(フロント2g、バック10g) フェース=FS2Sチタン

■シャフト(重量/トルク/調子):「Diamana40 for Callaway」(S=45g/6.3、SR=44g/6.4、R=42g/6.5/中元調子)

■価格:1本7万7000円+税

■発売予定日:2020年4月上旬