どーもです。タイトリスト「TSi」シリーズのFWですが、今日紹介するのは「TSi3」FWです。昨日紹介した「TSi2」FWはタイトリストとは思えない打ちやすさと飛距離を実現したモデルですが、果たした「TSi3」FWはどんなモデルなのでしょうか。というわけで、早速いってみましょう!!


まずは見た目から。


先代「TS3」FWは棒状の「SURE FIT CGウエート」を搭載していましたが、今作は「アクティブリコイルチャンネル4.0」後部にプレート状の「SURE FIT CGトラック」を装着しています。「TSi2」FWよりも確実に淺重心を意識したモデルですね。

フェースはシャロー気味。先代も「TS2」FWよりは「TS3」FWのほうがシャロー気味でしたよね。トップラインのカーブがよりなだらかで、形状的にはよりシャープなイメージでした。

ボディもシャロー気味。先代よりも気持ちシャロー。「TS2」よりは確実にシャローで、後部に長いストレッチバック形状でした。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積は「TSi2」FWとほぼ同じ大きさかな。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「TSP322 50」Sフレックス装着モデルの15度。スペックは、ロフト角15度、ライ角56.5度、長さ43インチ、総重量322g、バランスD1.5。ヘッド体積175cm3。シャフトスペックは、重量58g、トルク5.1、中元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町で、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚は、重量的にはまずまずですが、やや重め。「TSi2」FW後に持つと、わずか5gですが、ずっしり重さを感じます。グリップは「TSi2」FWとほぼ同じ太さ。シャフトを手でしならせてみると、「TSi2」FWで打った「TSP110 50」Sフレックスよりはしっかりしていて、ボク的にはこれぞSフレックスといった感じ。しなりポイントはちょうど真ん中辺り。ワッグルしてみるとヘッドの動き方は「TSi2」FWほど動かず、素振りしてみるとよりヘッドを感じやすいイメージでした。


実際に打ってみると、振り感は「TSi2」FWとは確実に違いました。切り返しでほんの少しタメを作ってくれるイメージですが、そこからのしなり戻りがほんの少しですが遅れるイメージで、最初の何球かは逆球のスライスが出ました。でも、タイミングをつかむと、「TSi2」FW以上の強弾道を味わえました。とはいえこの「TSi3」FWのシビアさは、さすがタイトリストですね。シャフトとのマッチングもあるかもしれませんが、「TSi2」FWほどオートマチックではありません。球の上がり方もより抑えられた感じで、打感も、ミスヒットの寛容性もこの「TSi3」FWにはややシビアさがありました。ボクのイメージ通りのタイトリストですが、個人的には「TSi2」FWのほうが打ちやすかったかもですw


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その3球平均はこんな感じ

【3球平均】

HS42.7m/s、初速60.8m/s、打ち出し角14.5度、バックスピン量3124.4rpm、サイドスピン-250.3rpm、飛距離239.3y

【ベスト】

HS42.2m/s、初速61.3m/s、打ち出し角14.3度、バックスピン量2842.9rpm、サイドスピン-285.2rpm、飛距離243.3y


打感はマイルド系。「TSi2」FWほど弾き感はなく、どちらかといえばボールのつぶれ感を感じやすいと思います。音ですが、想像以上に低めでした。


弾道はこんな感じで

そのスカイトラックデータはこちら

弾道的には、高めの中弾道。「TSi2」FWほどオートマチックに上がるイメージはなく、やや抑えられた感じ。ガッツリ芯を食ったショットはかなりの強弾道イメージでしたが、スカイトラックデータ的にはしっかりスピン量が確保されていたました。


出球傾向は、ボクのスイングでいい感じのドロー系。出球的には「TSi2」FWとほぼ同じイメージですが、タイミングが違うので、結果的に打ち出し方向がバラけていました。その辺のシビアさがこの「TSi3」FWの操作性の高さの証明かもしれません。


シャフトフィーリングですが、「TSi2」FWの「TSP110 50」を打った後だからかもしれませんが、「TSP322 50」はより手元にしっかり感があるけど、その手元が切り返しでほんの少しですがしなって、ボク的にはワンテンポ遅れる感じでした。タイトリストらしさをより感じられるイメージでした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS42~43m/s以上は欲しいかな。恐らく払い打ち系のスインガーでも使えそうな雰囲気は感じましたが、ボク的にはある程度たたけるヒッター向けのイメージ。ある程度の操作性も意識している印象で、確実に言えることは「TSi2」FWほどスイングのミスや打点のブレをクラブがカバーしてくれる印象は少ないいと思います。ボク的には、タイトリストらしいFWですが、若干シビアさもあったかな。

<タイトリスト「TSi3フェアウエーメタル」FW>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:9▽操作性:9▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:8

■ヘッド:ボディ=17-4ステンレス、フェース=465カーペンタースチール

■ロフトバリエーション:13.5度、15度、16.5度、18度 ※13.5度、16.5度はカスタム

■シャフト(重量/トルク/調子):「TSP110 50」(S=48g/5.7、SR=46g/5.8、R=44g/6.1/中調子)。「TSP322 55」(TOUR S=58g/5.1、S=56g/5.3、SR=54g/5.4/中元調子)※SRはカスタム。「ツアーAD DI-5」(S=57g/4.7/中調子)、「同DI-6」(S=65g/3.3/中調子)。

■価格:「TSP110 50」「TSP322 55」装着モデル各1本4万9500円。「ツアーAD DI-5」「同DI-6」装着モデル各1本6万500円。※価格は税込み