どーもです。今日紹介するのはキャロウェイのニューモデル「EPIC」シリーズ、「EPIC MAX」ドライバーです。同社に限らず「MAX」のネーミングからは、なんとなく“打ちやすさ”を意識してしまいます。見た目では「EPIC SPEED」ドライバーよりもシャローで、シャフトも軽量モデルを採用。これは間違いないと思いますが、早速いってみましょう。


まずは見た目から。


この「EPIC MAX」にはソール後部にペリメーターウエートが搭載されています。ということは浅重心を意識した「EPIC SPEED」とは確実にコンセプトが違い、少なくとも「EPIC SPEED」よりは低深重心を意識したモデルというメッセージが伝わってきます。

フェースですが「EPIC SPEED」よりはシャローに見えました。一般的なモデルと比べてのシャローかと思います。

ボディはセミディープですが、「EPIC SPEED」と確実に違うのはヒップダウンしていること。確実に低深重心を意識していますよね。

後ろ姿。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積は大きめで、形状も後部に長めなストレッチバックとなっていました。

今回試打したのは、オリジナルシャフト「Diamana 40 for Callaway」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角10.5度、ライ角59.0度、長さ45.75インチ、総重量289g、バランスD0。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量44g、トルク5.6、中元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的には軽めです。重量以上に軽く感じました。でもグリップはやや太め。昨日の「EPIC SPEED」とほぼ同じような感じ。シャフトを手でしならせてみると、Sでもかなり柔らかめ。Sフレックスの基準はありませんが、重量が違えば同じSでも硬さが違うのも当然で、その辺が統一基準を作れない一因でしょう。話がそれましたが、かなり柔らかさで、しなりポイントは真ん中辺り。ワッグルしてみると、ヘッドの動き方も大きめ。素振りしてみても、ムチのようにしなりそうな雰囲気でした。


実際に打ってみると、まあ、飛びますわ~!! 「EPIC SPEED」同様、いきなり会心の一撃で253.3yをマーク。飛び性能のポテンシャルを感じさせてくれましたが、ボクには軽過ぎるのか、「EPIC SPEED」よりも暴れるイメージ。結果的に、弾道は「EPIC SPEED」ほどそろいませんでした。とにかくムチのようにしなるシャフトが印象的でしたね。タイミングが合えばとんでもない飛びを実現してくれそうですが、このマッチングでは、ボク的にはフックもスライスも出ちゃいました。シャフトラインアップがこれだけなので、かなり割り切ったモデルかと思われます。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら

【3球平均】

HS43.2m/s、初速62.6m/s、打ち出し角15.9度、バックスピン量2516.4rpm、サイドスピン-622.9rpm、飛距離249.1y

【ベスト】

HS43.3m/s、初速62.7m/s、打ち出し角17.5度、バックスピン量2852.5rpm、サイドスピン-163.2rpm、飛距離253.8y


打感はマイルド寄りのソリッド系。打感&打音は「EPIC SPEED」とほぼ同じように感じました。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータがこちら。

弾道的は超高弾道。球を上げようというイメージは一切不要で、それこそ手打ち系でもクラブが仕事をしてくれると思います。スピン量ですが、このシャフトとのマッチングだとガッチリ芯を食って2800~2900rpm辺りなのかなと。ややトップ目に当たった2球目でも2400rpmなので、おそらくこのスピンの入り方はシャフトの影響かと思います。


出球傾向は、ボクのスイングでやや強めのドロー系。タイミングが合えばいい感じのドローですが、ボクの悪いクセでもある右手でたたいてしまうと、真っすぐかやや左に打ち出してそこから強めのドローでした。ボク的にはかなり意識して、切り返しの間のタイミングを取るイメージで必要なモデルでした。


振り感とシャフトフィーリングですが、まるでムチのようにしなります。メーカー的には中元調子ですが、ボク的には全体しなりのイメージでした。ヒッタータイプだとしなり過ぎでタイミングが取りにくそうな雰囲気もありましたが、おそらくメーカー的には、ターゲットを割り切った上でのこのシャフトとのマッチングだと思います。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40m/s以下の方で、いわゆるスインガータイプのスライサー向けに感じました。コックが早めにほどけてしまうアーリーリリースタイプや手打ち系でもしっかり球が上がって、飛距離も期待できそうなモデルかなと思います。ある意味、割り切ったモデルです。そうそう、レディーズでは物足りないと感じている女性ゴルファーにもいいかも!?

<キャロウェイ「EPIC MAX」ドライバー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:10

■ヘッド:ボディ=811チタン+トライアクシャル・カーボンクラウン+ペリメーラーウエート、フェース=FS2Sチタン

■シャフト(重量/トルク/調子):「Diamana 40 for Callaway」(S=44g/5.6、SR=42g/5.8、R=41g/6.1/中元調子)

■価格:「Diamana 40 for Callaway」装着モデル1本7万7000円+税