どーもです。テーラーメイドが9日に発売したニューボール「TP5」「TP5x」のハーフ試打ラウンド取材に参加できました。この試打ラウンド時点で同社の「SIM2」シリーズ、「ハイ・トゥ ロウ ウエッジ」「スパイダー」パターも打てていなかったので、全部まとめて初体験!! でも、情報量が多すぎ! ボクの少ないメモリーでは容量不足です。「SIM2」シリーズは後日試打レポが確定しているので、今回はウエッジ、パターのコスメを紹介しつつ、ボールにフォーカスしてレポしたいと思います。


会場となったのは千葉のカレドニアン・ゴルフクラブ。超名門コースですね。

クラブハウスを散策していると、昨年度本紙でレッスンを担当してくれた永井花奈プロがアマチュア時代、関東女子アマを獲ったときの写真がありましたのでパシャリ!!


まずはウエッジ。

フェースをノーメッキにすることでグルーヴのエッジが立ち、フェース面の摩擦が増えることでスピン性能が向上しているようです。

顔はこんな感じでした。

なお、ソールはスタンダードバウンス、ローバウンスとバンス角15度でソール幅32mmのワイドソールモデルの「ビッグフット」(写真)の3タイプをランアップ。高重心モデルのようですが、なんとなく「高重心=難しい」というイメージですが、「スイートエリアより下でヒットするとギア効果でスピンが得られる」んだとか!


パターは「スパイダーEX」「同SR」の2モデル。


「スパイダーEX」はこんな感じです。素材の違うウエートを前後&ヒールに配置することで、重心位置の最適化と寛容性向上を実現しているんだとか。

フェースにはTPUとアルミニウムの複合素材「PURE ROLL」をインサート。

構えてみるとこんな感じ。ターゲットに対して明確なラインをイメージできるラインと3つのドットからなる「トゥルーパスアライメント」を採用。なんでも、人間工学に基づいたテクノロジーとのことでした。

また、シャフトには「フルーテッドシャフト」を採用。 「剛性感を出しながら打感向上を実現した」との説明でした。

ネックタイプは、「スラント」「ショートスラント」「ベント」に加え、「センターシャフト」もあるようですが、センターシャフトモデルは6月中旬発売のようです。


「スパイダーSR」はこんな感じ。

フェース

構えてみるとこんな感じ。ネックは「シングル」「フロー」の2タイプ。


練習グリーンで何球か打ってみましたが、この時点で「スパイダーSR」は打感が金属的過ぎて、ボクはちょっと違和感を持ってしまいました。「スパイダーEX」とヘッドは同じ素材のはずですが、それでも打感は全くの別モノだったりします。


肝心なボールですが、ともに5ピースボールです。なお、今回が3代目となるようですね。ツアーボールで5ピースは、今やテーラーメイドのみ。この理由を「飛びとスピンを妥協なく追及した結果」と説明していました。


「TP5」はこんな感じで、

「TP5x」はこんな感じ。


カットモデルもありましたが、試打ラウンド後に片付けられていて写真を撮れませんでした(涙)


3代目では10年ぶりにディンプルを見直しているようです。「より浅く、さらに角度をよりきつくすることで最高到達点までの減速を緩めることに成功、結果、より遠くへのキャリーを実現した」と説明していました。


「TP5」はいわゆるスピン系ですが、高反発コアによるより速い初速を実現しているようです。また、「TP5」よりも気持ち飛距離を意識した「TP5x」は、ツアープロからの「スピン性能を上げて欲しい」との要望に応え、カバーをわずかに柔らかくすることで、グリーン周りのスピン性能を向上させているようです。プレゼンでは「150rpmアップ」としていましたが…


プロによるボールの違いのプレゼンテーションですが、そのままアップしてOKとのことでしたので、ぜひ、ご覧ください!


「TP5」ではドライバーの初速アップで「TP5x」とほぼ変わらない初速を実現。#7でのショットでは「TP5」はコアが柔らかくフェースに吸いつく分「TP5x」より打ち出し角が低くなるが、スピンがしっかりかかっていることを証明していました。また、58度ウエッジの70yショットでは「TP5x」が約9300~9400rpm、「TP5」で約9600~9900rpmというスピン性能を発揮していました。


というプレゼンを受けた上での試打ラウンドをして結果ですが…


正直に言えば、いわゆるショット系では両者の差を体感することは出来ませんでした。唯一差を感じたのはパターフィーリングで、「TP5x」のほうがややコツッとした手応えがあったように感じました。


58度ウエッジフルショットで約80yイメージですが、同じ場所から幾つかのホールで打ってみましたが、ボクレベルではどちらも止まっていたので、その差がわかりませんでした。打感もどちらもマイルドなんですよね…。グリーン周りのアプローチですが、カレドニアンGCは高速グリーンが有名ですが、この日も13フィート表示! ボクレベルではどっちボールも止まりませ~ん!!!!


というわけで、せっかく試打ラウンドを設けていただきましたが、ボクレベルでは、「実戦でその差がわからない」という結論になってしまいました。ただし、「TP5」「TP5x」がともに他社のツアーボールと比較してもなんら遜色のないボールであることだけは間違いないです。テーラーメイドのクラブを使っているのであれば、ボールもテーラーメイドにするといいかもしれません。相性は絶対いいはずですから! 


なお余談ですが、「SIM2 MAX」ドライバーと「TP5」のベストボールは15番の252y、「TP5x」は18番249y(ともにガーミン「アプローチS60」計測値)でした。こんな飛距離、最近見た記憶がないですわ~!!


ツアープロの要望に応え、「TP5」「TP5x」のそれぞれの良さを取り入れたことで、アマチュアゴルファーにとっては両者間の差を体感しにくい(ボクだけ!?)という結果にはなりました。でも逆を言えば、どっちを使っても“飛距離&スピン”の両方を高次元で得られるということに間違いないと思います。


何はともあれ、1度体感してみてくださいね~!