どーもです。今日紹介するのは、タイトリスト「TSi」シリーズの追加モデル「TSi4」ドライバーです。追加モデルは「TSi4」「TSi1」の2モデルですが、「TSi3」ドライバー試打の流れからは「TSi4でしょう！」ということで、試打順のレポになります。ヘッドも小さく洋ナシ型で、今時ではないけど、逆を言えば“古き良きタイトリストらしさ”を感じさせるフォルムと最新技術の融合が楽しめそうな気配タップリ！　というわけで、いってみましょう。

まずは見た目から。

「TSi2」「TSi3」と確実に違うのはウエート位置ですね。フェースのすぐ後ろに配置されていることから、浅重心を意識していることがうかがえます。

フェースはセミディープで、ややコンパクトにも感じましたが、ヘッド体積430cm3でした!!

ボディーもセミディープ。「TSi3」とほぼ同じような形状にも見えました。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。洋ナシ型で、なんだか懐かしい感じもしますが、今この時代に見ると、なんか背筋が伸びる思いですｗ　しかも、逃げ顔って…

今回試打したのは、カスタムシャフト「ツアーAD DI-6」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角10度、ライ角58.5度、長さ45インチ、総重量318g、バランスD4。ヘッド体積430cm3。シャフトスペックは、重量65g、トルク3.3、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。

持ってみた感覚ですが、重量的にはまずまず。グリップも気持ち太めでしたが、太め好きなボクにはちょうどいい感じ。「TSi3」よりも気持ち太めかな。シャフトを手でしならせてみると、かなりのしっかり感ですね。しなりポイントはちょうど真ん中辺りですが、手でしならせる程度ではそれほどしなりません！　ワッグルしてみても、それほどヘッドは動かず。素振りしてみると、かなりシャープに振れそうな雰囲気でした。

実際に打ってみると、まず、素振りの感覚よりもよりシャープに振れました。ボク的にはもう少ししなりを感じられると思っていましたが、想像以上にしなりがなくピンピンした感じ。これは45インチの影響もありそうですね。そして何より、明らかにスピン量が少ないです。弾道の見た目に「少なっ!!」と思わず突っ込んだくらいですｗ　そのわりにはしっかり球が上がるイメージもありますが、基本的には、スイング通りの出球が出そうですね。たまたま弾道がそろいましたが、この影には腐れフック、スライスも…

スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS42.8m/s、初速60.1m/s、打ち出し角16.6度、バックスピン量2055.6rpm、サイドスピン-410.8rpm、飛距離240.5ｙ

【ベスト】

HS41.6m/s、初速60.5m/s、打ち出し角16.1度、バックスピン量2243.2rpm、サイドスピン-290.0rpm、飛距離242.8ｙ

打感はソリッド系。柔らかさと弾き感がいい感じに混在していて、「TSi2」ほど弾かず、「TSi3」ほど柔らかくなくといった感じ。音は、澄んだ中高音系。

弾道はこんな感じで

スカイトラック弾道データはこちら。

弾道は高弾道ですね。意外と上がりやすい印象でした。キッチリ芯を食えば、球のヨレ感も少ないイメージですが、まあ、とにかくスピン量がメチャクチャ少ない感じでした。実際、スカイトラックデータでも2000rpm辺りとかなり少なめ！

出球傾向ですが、ボクのスイングでドロー系。でも、スイング通りのシビアさがありますね。おそらく「TSi」シリーズ随一の操作性が高いモデルだと思います。つかまりは決して良くはないけど、つかまらないわけではない感じかな。

シャフトフィーリングおよび振り感ですが、振り感は前述通り、かなりシャープに振れます。バランスD4と聞くと、めっちゃヘッドが効きそうなイメージですが、その感覚は裏切られるでしょう。シャフトフィーリングですが、結構先端部がしっかりしているイメージでしたね。以前「ツアーAD DJ-6」を使っていましたが、あれほど先端は動かない感じで、この組み合わせだと、ある意味スイングで球をつかまえられるタイプ向けかなって…

今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低でもHS43m/sは欲しいかな。ある程度スイングで球をつかまえられる人向けの印象で、いわゆるスインガータイプのスライサーにはあまりオススメ出来ないモデルかもしれません。想像通り、古き良きタイトリストと最新技術の融合で、操作性を保ちつつ、球が上がりやすいという意味での扱いやすさを実現させたモデルのように思います。特筆事項は、スピン量の少なさ。そういう意味では、軽いアウトサイドイン系でスピン量が多めのタイプにもいいかもしれませんが、それでもある程度球をつかまえられる人向けでしょうね。