どーもです。今日紹介するのはコブラ・プーマ・ゴルフ「KING RADSPEED」の「KING RADSPEED BIG TOUR」FW(以下BT)です。個人的にはこのFWが「RADSPEED」ドライバーに対応するFWなんじゃないのかなってのが、正直な感想でした。というわけで、いってみましょう!
まずは見た目から。
ウエート配置ですが、「RADSPEED」FW同様トゥ・ヒール方向後部に16g配置ですが、BTはトゥ・ヒールに振られた真ん中辺にも7gの計23gを配置。明らかに浅重心を意識していますよね。トゥ・ヒールに振っていることからミスヒットの寛容性は意識していると思いますが、果たしてつかまるのかなって感じちゃいました。
フェースはセミディープですが、「RADSPEED」FWとは別モノ。「RADSPEED」FWのインフィニティフェースに対して、BTはCNCミルドフェースになっています。
ボディはシャローですが、かなりコンパクト。浅重心を意識している以上、ストレッチバックにする理由はないですけどね。
後ろ姿です。2本レールは形式上あるけど、こうしてみると「RADSPEED」FWほどの効果は期待できないのかもしれませんね。
構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積的には、やはりコンパクトですかね。ツヤ消しブラックな分締まって見えます。逃げ顔系に感じましたが、浅重心で逃げ顔だと、腐れフッカーのボクでも「つかまるのかな?」なんて感じちゃいます。
今回試打したのは、オリジナルシャフト「ツアーAD for RADSPEED」Sフレックス装着モデルの3W。スペックは、ロフト角12~15度で試打ポジションは14.5度、ライ角57.25度、長さ43.25インチ、総重量328.0g、バランスD2。ヘッド体積173cm3。シャフトスペックは未発表です。
試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースモデル使用です。
持ってみた感覚ですが、重量的にはまずまずかな。グリップは太めです。シャフトを手でしならせてみると、かなりしっかりしていましたね。イメージ的には「RADSPEED」FWとほぼ同じ硬さで、しなりポイントはちょうど真ん中辺り。ワッグルしてみても、まあ、ヘッドはそれほど動きません。素振りしてみても、「当たるかな…」なんて不安がタップリでした。
実際に打ってみると、なんとか無事当たりましたが、まあ、いろんな意味でシビア。見た目でも背筋がピッと伸びるし、実際に打ってみてもほぼスイング通りの弾道が出ます。腐れフックの後はプッシュスライスとか、心の内がそのまま弾道に反映しちゃっているような結果でした。しかも、スピン量もバラバラ。スイングにリニアに反応しちゃいますね。でも、キッチリ芯を食えば、飛距離はかなり期待できますね! 直打ちももちろん試しましたが、ここには書けないような散々な結果でした…(汗)
スカイトラックの弾道データはこんな感じで
その各球データはこちら。
【3球平均】
HS42.4m/s、初速58.8m/s、打ち出し角16.1度、バックスピン量2433.4rpm、サイドスピン-446.0rpm、飛距離233.3y
【ベスト】
HS42.9m/s、初速59.6m/s、打ち出し角15.4度、バックスピン量2821.9rpm、サイドスピン-447.1rpm、飛距離235.4y
打感は弾き系かな…。ゴルフ体験主義的にはソリッド系でもOKっぽいけど、ん~、やっぱり弾き感が強いかなって。音は高音系でした。
弾道はこんな感じで
スカイトラックのデータはこんな感じ
弾道的には高めの中弾道ですかね。オートマチックに球が上がるイメージではなかったように思います。弾丸ライナー系のロースピン強弾道を味わえますが、これは“キッチリ芯を食えば”の注釈がついてになりますね。
出球傾向ですが、これはもうスイング通りですね。ボクの場合、ほぼドロー系ですが、動画のようなスライスも出ちゃいます。でもあの動画は、手応え的にはかなりしっかりつかまえた感覚でしたが、それでも右に曲がっていました。いわゆる逆球ってやつですわ~!
シャフトフィーリングですが、やはり手元のしっかり感が目立つかな。メーカーはシャフトについて一切発表していませんが、ボク的には「RADSPEED」FW 同様、素直にクセがなくしなる中調子のイメージ。ヘッドが小振りな分、先端の硬さがより強調されたような感じもあったかも…
今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。
この「RADSPEED BIG TOUR」FWのオリジナルシャフトランアップはツアーAD for READSPEED」のみですが、これは、ボク的には納得です。昨日紹介した「RADSPEED」FWはお助け感満載でしたが、この「RADSPEED BIG TOUR」FWはある意味真逆!! お助け感“ゼロ”とは言いませんが、かなり少ないかなって。操作性が高いのかもしれませんが、何ともあれ、いろんな意味でとにかくシビア。ティーアップしてこのシビアさとなると、ボクはちょっとお手上げ。でも、シャフトでその性格が変わる可能性も大ですね!!
<コラブ・プーマ・ゴルフ「KING RADSPEED BIG TOUR」FW>
■KAZ’s インプレッション(10点満点)
▽飛距離:10▽上がりやすさ:9▽操作性:10▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:8
■ヘッド:ボディ=17-4SS、クラウン=カーボンファイバー、フェース=475SS
■ロフトバリエーション:3W=12~15度、5W=16~19度
■シャフト:「ツアーAD for RADSPEED」(S/SR)、「SPEEDER661 EVOLUTION VII」(S)、「ツアーAD HD6」(S)、「Diamana TB60」(S)
■価格:「ツアーAD for RADSPEED」装着モデル各1本4万2000円+税、「SPEEDER661 EVOLUTION VII」「ツアーAD HD6」「Diamana TB60」装着モデル各1本5万7000円+税。