どーもです。今日紹介するのは、個人的に注目していたキャロウェイ「Xフォージド」アイアンの最新モデル、「XフォージドCB」アイアンです。13年モデルをいまだに使っているボクですが、最新モデルをチェックしない訳にはいかないですよね!! Xフォージドスターは飛び系に変貌していたので、ボク的には亜流ですが、17年モデル以来、正統な遺伝子を引き継いだモデルはどんな感じになったのでしょうか。早速いってみましょう!


まずは見た目から。


Xフォージド史上初の複合構造モデルで、4ピーズ構造になっています。バックフェースにイヤでも目に入るタングステンウエートは、低重心化と広いスイートエリアの確保を実現しているようです。また、フェース中央に重心位置が来るように、インナーウエートをトゥ側に配置しているようです。

フェースはコンパクトですね。形状的にも先代とほぼ変わらないイメージでした。

ソール幅は狭めかな。でも先代とほぼ変わらないイメージ。

ネックは気持ちグースが付いている感じかな。これも先代同様ですね。

構えてみるとこんな感じ。いい顔していますわな~!! 見た目はシビアそうですが、実は打ちやすい。まさに「狼の皮を被った羊」です。

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO MODUS3 TOUR120」Sフレックス装着モデルの#7。スペックはロフト角33度、ライ角62度、長さ37インチ、総重量431g、バランスD2。シャフトスペックは、重量114g、トルク1.7、中元調子。

持ってみた感覚ですが、重さ的にはまずまずですが、今のボクにはやや重めかな。グリップは意外にも細めでした。ワッグルしてみると、まあ、ほぼヘッドは動きません。素振りレベルではしなりもほぼ感じませんが、シャープに振り切れそうな雰囲気だけは感じました。


実際に打ってみると、「Xフォージド」も新時代突入ですかね!? 時代の流れはロースピンですよね。この「XフォージドCB」もロースピンを目指したのか、ロフト角33度と先代と変わりませんが、先代平均約5400rpmに対して約5200rpmと、約200rpm減っていました。タングステンウエートの影響は少なからずあると思います。また、バックフェース左右のウエートネジの影響で慣性モーメントも大きくなっているのか、多少のミスヒットで距離が落ちることもありません。これまでもある程度のミスはカバーしてくれた印象ですが、それでもミスはミスとして飛距離が落ちるとか、曲がるとか、弾道にそれなりの影響はありました。でも、「XフォージドCB」はミスしても飛距離が変わらないし、曲がりも少ないですね。それはそれで進化ですが、なぜか「そういう時代なんだ・・・」ってどことなく寂しさも感じてしまいました。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS37.5m/s、初速47.9m/s、打ち出し角18.4度、バックスピン量5289.8rpm、サイドスピン-1314.3rpm、飛距離162.9y

【ベスト】

HS37.6m/s、初速47.9m/s、打ち出し角17.6度、バックスピン量5110.8rpm、サイドスピン-1344.0rpm、飛距離163.4y


打感はマイルド系。「マッスルバックのような打感」をうたっていますが、何かが違うんですよね。個人的には「複合アイアンだからかな」と勝手に思っていますけど。音は良い感じのシャッター音でしたけどね。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。

弾道は高弾道。先代よりもガッツリ上がりますね。前述通りスピン量も少なめで、より弾丸ライナー系の弾道を味わえると思います。


出球傾向は、ボクのスイングで良い感じのドロー系。ある種オートマチック系アイアンのつかまり方に似ていたかな。でも、アウトサイドインのカット打ちイメージだと、思い切りプッシュアウトスライス。ある意味、操作性も意識はしてそうですが、なぜかしっくりと来ませんでした。


振り感ですが、ぶっちゃけるとシャフトのしなり感はほぼ感じませんでした。以前このシャフトを試した時は切り返しで手元がクッとしなるイメージでしたが、そのしなりをほぼ感じられず、硬い鉄の棒のようでした。ひとえにボクの劣化が原因なんですけどね・・・w


今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低でもHS42m/sは欲しい感じかな。見た目にはかなりシャープかつコンパクトで、背筋がピンと伸びますが、実際に打ってみると意外とアバウトに打てます。最近、とあるアイアンのキャッチコピーに「狼の皮を被った羊」が使われていますが、これ実は、ボクが以前Xフォージドアイアンを試打した際に使った言葉です。「Xフォージド」を形容する際に代々使ってきましたが、ある意味今回も「狼の皮を被った羊」です。でも、これまでの「Xフォージド」は最低限ダウンブローに打てることが使用条件だったようにも感じていましたが、ついに「XフォージドCB」はそれさえも外れ、ある意味使い手を選ばないモデルになってしまったかのようにさえ感じました。漫画「北斗の拳」のサウザーの気持ちですが、この表現は分かる人だけ分かってもらえればOKです。


<キャロウェイ「XフォージドCB」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:10▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=軟鉄+タングステンウエート、フェース=17-4ステンレス

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「ダイナミックゴールド」(S200=129g/未発表/手元調子)、「NSPRO MODUS3 TOUR120」(S=114g/1.7/中元調子)、「NSPRO950GH neo」(S=98g/1.7/中調子)。

■価格:スチールシャフト「ダイナミックゴールド」「NSPRO MODUS3 TOUR120」「NSPRO950GH neo」装着モデル 6本(#5~PW)セッ14万4000円+税、単品(#3、#4)各1本2万4000円+税。