どーもです。今日紹介するのはキャスコ「UFO by POWER TORNADO」のFWに相当するFゾーンの「同33」（以下33）です。同シリーズは、Fゾーンから、UTに相当するUゾーン、アイアン相当のIゾーンに加え、ウエッジ相当のWゾーンまでフルラインアップ。結構前のモデルのようですが、ゴルフ体験主義では体験できていなかったので、今回全ゾーンを紹介します。というわけで、早速いってみましょう。

まずは見た目から。

ソールを見る限りは、一般的なFWとほぼ変わらないような見た目ですね。唯一違うのは、トゥ・ヒール方向に向かってなだらかに傾斜していること。ソール中央部が最も高くなっていますが、これはこれまでのパワートルネードで採用されてきたソールですね。設置面積が少なくなるので抜けの良さが期待できるのと、あらゆるライで効果を発揮してくれそうです。そして、ソール後部のツヤ消し部分、「Universal Wings」と表記されている部分がミソですよね!!

フェースはシャロー。トップラインがほぼフラットな分、三角形をイメージさせる形状ですね。

ボディはシャロー。意外と後部に長いストレッチバックになっていました。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。フェース後部のリブが特徴的ですよね。見た目的には、大きめのUT感覚で、直打ちでも「なんか打てそう！」となるから不思議ですわ～！

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「Falcon shaft」Sフレックス装着モデルの33。スペックは、ロフト角15度、ライ角58度、長さ41.25インチ、総重量325g、バランスD0。ヘッド体積137cm3。シャフトスペックは、重量50g、トルク4.0、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。

持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップもやや細めでした。シャフトを手でしならせてみると、ドライバーと比べると全体的にややしっかり感がある感じかな。ドライバーで感じたグリップ右手先辺りの柔らかさはなく、むしろそこから手元にかけてはしっかり感がありました。しなりポイントは真ん中よりもちょっとだけ手元に感じました。ワッグルしてみると、ヘッドが動く量自体はドライバーとほぼ同じですが、ドライバーのようにシャフト全体で動きようなイメージではなく、しなりポイントよりも先辺りから動くイメージ。素振りしてみると、ドライバーほどヘッドがかえろうとする動きはなかったように思います。

実際に打ってみると、やっぱり飛びますね～。この33はロフト角は15度で普通の3Wと一緒ですが、長さが41.25インチなので、普通のモデルよりも1.75インチ短くなっています。ドライバー同様、ミート率を上げて飛ばすという思想でしょうが、まさにその通りの結果でした。3球平均233ｙは、ボクにとっては一般的な3Wとなんら変わりがないですからね!!　なんか、いろいろ複雑な心境ですが、こればかりは結果として出ていますからね。現実を受け入れるしかないです。しかもですよ、全然振っている意識はないのに、HSがアベ42.7m/sって!!　さらに言えば、スピン量は3000rpmオーバーなので、決してロースピンモデルではないんですよね。なんであんなに飛ぶのでしょうか？　唯一感じたのは、もう少しだけ球が上がりやすければ…でしたが、いろんな意味でミラクルな1本ですわ～!!

スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら

【3球平均】

HS42.7m/s、初速60.2m/s、打ち出し角13.6度、バックスピン量3239.4rpm、サイドスピン-388.8rpm、飛距離233.7ｙ

【ベスト】

HS42.3m/s、初速61.5m/s、打ち出し角13.2度、バックスピン量3292.3rpm、サイドスピン-521.7rpm、飛距離238.3ｙ

打感は弾き系。これはドライバー同様ですが、打音はさらに高めでやや金属的にも感じました。

弾道はこんな感じで

スカイトラックの弾道データはこちら

弾道は高めの中弾道イメージ。前述通り、もう少しだけ上がってもいいかなという感じはありました。なお、直打ちも数球打ってみましたが、ティーアップしてとほぼ変わらない上がり方でした。写真がなくてすみません。スピン量ですが、3000rpmオーバーにはとてもみえなくて、ボクの目にはロースピンの弾丸ライナー系に見えました。

出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系。ドライバーのようにスイングを意識してではなく、いつもどおりのスイングで、です。ただし、いつも通りのスイングなので、ややプッシュアウト傾向は強め。もちろん、これはボクのスイングによるモノですけど!!

シャフトフィーリングですが、ドライバーとは別モノですね。手元がよりしっかりしていて、イメージとしては切り返しからダウン＆インパクトでねじれ感が少なくシャープに振り抜けるイメージ。ドライバーではフェースがかえろうとする動きがありましたが、33は自然なターンのイメージでした。

今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS38～42m/s辺りにオススメ。基本的にはオートマチック系ですが、ドライバーほど勝手につかまるイメージはなかったので、持ち球的にはドローヒッターでも受け入れてくれそうなイメージでした。短いホールでティーアップして打つよりも、直打ちでの方が威力を発揮してくれそうなイメージ。その理由はあの見た目にあると思います。見た目は大きめのUTですからね!!　目から入る情報って、やっぱり重要なんですね!!