どーもです。ワークスゴルフのニューモデル「GOGUE RII」ドライバーを試打出来ました。「GOGUE」って何語なんだろうと思って調べると一切出てきません。困り果ててメーカーに確認すると「もともとはGO GOODで発音はゴーグッ。ハイエンドモデルということもあるので、ファッション誌の「VOGUE」と足して2で割った造語です」とのことでした。個人的には、同社にはドラコンのイメージが強いのですが、果たしてこの新作はどんな感じなのでしょうか? 早速いってみましょう。


まずは見た目から。


ソールを見る限りは、フェース下部後部にミゾがあります。今や各社が採用しているテクノロジーですよね。飛距離の追及と同時にミスヒットの寛容性も高そうなイメージ。ソールや後部のミゾから空力も意識しているような感じでした。

フェースは正面から見るとセミディープ。トップラインのカーブがややきつめなので、有効打点距離が長そうに見えました。

ボディもセミディープでミドルバック。ネック位置がやや後部に感じますが、何より10.5度のロフトにしてはFPが少なそうに見えました。球が上がるのかなって思っちゃいました。

後ろ姿です。ミドルバックで下部のへこみが独特ですね。この辺も空力を意識していそうですね。

構えてみるとこんな感じ。カチャカチャのポジションはスタンダードで、ドストレート。フェースの見え方も10.5度よりも立っているような印象ですが、おそらく世間一般の表示のほうが怪しいかな。クラウンの投影面積はやや大きめの丸形ですね。

このモデルはパーツ販売モデルで、今回試打したのは三菱ケミカル社製カーボンシャフト「Diamana TB60」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角10.5度、ライ角56度、長さ46インチ、総重量307.6g、バランスD2.5。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量64g、トルク3.7、中元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にまあいい感じ。グリップはやや太めで、個人的には好みの太さ。シャフトを手でしならせてみると、SフレックスらしいSで、しなりポイントは真ん中よりもやや手元寄りでした。ワッグルしてみると、ヘッドの動き幅はそれほど大きくなく、素振りしてみても、切り返しでヘッドをしっかり感じながら、かつシャープに振れそうな雰囲気でした。


実際に打ってみると、「んっ!?」って。何も考えずにクラブの性格を探るべく何球か打ってみましたが、ボクの結論は「究極のニュートラル」モデル。マジで、スイング通りの球筋が出るモデルで、最初の1発目はプッシュアウト気味のフェード系。「もうちょっとつかまえて…」とインサイドアウト系にするといい感じのドローも打てましたが、ちょっとタメすぎると引っ掛けにもつながります。それを嫌って逃がそうとすると、プシュアウトスライスと、もう考えていることがそのまま出球につながります。そういう意味では操作性が高いのかもしれません。いずれにせよ、良いスイングをすればいい弾道が打てるけど、スイングのミスがそのままミスショットにつながりそうな気配で、「何も足さない。何も引かない」イメージ。シャフトもそんな感じのシャフトだと思いますが、おそらくメーカー的にはヘッドの性格がわかりやすいように、試打モデルにこのシャフトを装着したのではないかと思っていますが、個人的にはもう少しクセ(お助け感)があってもいいかな…なんて思ってしまいました。ミスヒットの寛容性は若干感じましたが、それ以外のお助け機能はほぼないようなイメージかな。飛距離的には文句なし!!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS42.4m/s、初速61.6m/s、打ち出し角14.8度、バックスピン量2570.3rpm、サイドスピン-211.7rpm、飛距離246.2y

【ベスト】

HS42.8m/s、初速62.1m/s、打ち出し角15.1度、バックスピン量2842.9rpm、サイドスピン-285.2rpm、飛距離246.8y


打感は弾き系。硬さをともなう感じではなく、心地よい弾き系。音はやや高めですが、場所によってはやや金属的な感じの甲高い音もありました。


弾道はこんな感じで


その各球データはこちら


弾道的にはやや高めの中弾道。もう少しだけ上がりやすくてもいいかなという感じはありますが、この辺はカチャカチャやシャフトで解決出来そうです。スピン量的には、「良いスイングでしっかり芯を食えば」の条件付きで約2500rpm辺りでいい感じ。でも、ちょっとアウトから入ると約3500rpmもあって、まさにスイング通りの弾道でした。


出球傾向は、もうスイング通りですね。繰り返しになりますが、良いスイングには良い弾道、スイングが悪ければ弾道も悪くなります。なお、ボクで良い感じだと思ったのはやはりややプッシュアウト気味で、「やっぱりフェースが開き気味でインパクトしているんだなぁ…」という事実を突きつけられました(笑)


シャフトフィーリングですが、かなりニュートラルなイメージですね。初代青マナをイメージさせるような感じですが、先端部剛性がやや高めで、ボクのような腐れフッカーにとっては左に行きにくそうな雰囲気でした。ヘッドの性格を感じやすいマッチングだと思いますが、クセのないシャフトにクセのないヘッドの組み合わせは、ボクレベルには…(汗)


今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低でもHS42~43m/sは欲しい感じかな。このマッチングは、良くも悪くもクセがない組み合わせで、スイング通りの弾道が出やすいかなって感じ。スイングが安定した上級者にオススメで、ボクレベルにはちょっとシビア過ぎる組み合わせでした。ヘッドの性格もかなりニュートラルなイメージなので、どちらかというとシャフトでしっかりフィッティングすればかなり強力な武器になりそうな雰囲気でした。購入の際には絶対フィッティングをオススメします!

<ワークスゴルフ「GOGUE RII」ドライバー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9.5▽上がりやすさ:9▽操作性:10▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:8

■ヘッド:ボディ=8-1-1チタン、フェース=DAT-55G

■価格:パーツ販売モデル1個8 万8000円(税込み)