どーもです。PRGRのニューモデル「RS RED」シリーズですが、今日紹介するのはUTです。このUTもなんかすごいw ボクにはややアンダースペックモデルのようにも感じていましたが、いやいやもうボクがこのクラブのターゲット層に近づきつつあるんだなということ実感させられました。20度モデルですが、ここまで簡単に飛ぶとは…。そんなUTをレポしましょう。
まずは見た目から。
ソール形状自体はやや大きめですね。これはもう、最近の流れらしい形状だと思います。
フェースはシャローですが、先代に比較すると、ややアップライトになっているような印象でした。
ボディは、意外にもややディープ気味ですかね。まぁ、先代もそんな感じでしたので、ある種、世代の遺伝子を受け継いでいるのかもしれません。
後ろ姿です。
構えてみるとこんな感じ。投影面積自体はそれほど変わっていないように見えました。先代はややトゥ側にボリュームがあるような形状でしたが、「RS RED」はよりネック側のボリュームが増したように見えました。
今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「Speeder EVOLUTION for PRGR」Sフレックス装着モデルの4UT 。スペックは、ロフト角20度、ライ角60.5度、長さ40.25インチ、総重量321g、バランスD0.5。ヘッド体積125cm3。シャフトスペックは、重量52g、トルク4.6、元調子。
試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。
持ってみた感覚ですが、重量的にはかなり軽めで、グリップも細めでした。この辺は想定の範囲内で、この要因からボクにはアンダースペックかなとなっているわけです。シャフトを手でしならせてみても、Sでもかなり柔らかめ。ワッグルしてみてもヘッドがけっこう動くイメージですが、素振りしてみると素直に振り切れるイメージでした。この辺のイメージ統一はさすがですかね!
実際に打ってみると、FW同様、その弾道にビックリでしたわ! UTとは思えない強弾道でした。今回試打したモデルは20度ですが、しっかり球が上がりますし、スピン量も少なめな強弾道を得られます。重量的に軽めなので、HS43~45m/s以上で振れる人にはあまりオススメしませんが、ボクレベルのHSの方ならスイングタイプをそれほど問わないような、そんな受け入れ間口の広さを感じさせるような寛容性もありそうです。かなり気持ちよく振り切れるモデルで、その分球の散らばりも少なめに感じました。「振り切れる」というのも、弾道をそろえるという意味では、大切な要素だとあらためて実感しました。
スカイトラックの弾道データはこんな感じで
その各球データはこちら。
【3球平均】
HS40.4m/s、初速59.0m/s、打ち出し角17.3度、バックスピン量3481.8rpm、サイドスピン-652.5rpm、飛距離218.9y
【ベスト】
HS40.8m/s、初速59.8m/s、打ち出し角16.3度、バックスピン量3636.4rpm、サイドスピン-470.1rpm、飛距離222.0y
打感は弾き系です。FW同様やや硬さを伴うような弾き系だったかな。音がやや高めだったことも、少なからず影響はしていそうです。
弾道はこんな感じで
そのスカイトラックデータはこちら。
弾道的には、文句なしの高弾道です。ガッツリ球が上がります。ロフト角20度でこの高さを出せるのはうれしいかもしれませんね。スピン量も少なめで、なんか重そうな弾道でした。
出球傾向は、ボクのスイングでドロー系。ただし、FW同様やや逃がすイメージでいい感じのドロー系でした。まぁ、つかまりは良さそうですが、つかまり過ぎないバランス感もいい感じですね!
シャフト挙動ですが、このシャフトもメーカー的には元調子をうたっていますが、ボク的には元調子の動きはなかったかな…。FW同様結構素直にしなるイメージですが、ややヘッドが走るようなイメージもあって、やはり先中調子系の動きのように感じました。
今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40m/s前後におすすめです。おそらくHS43m/s辺りまでなら、結構叩けるモデルなのではとの実感でした。軽量モデルですが、意外と振っていけるモデルの印象でした。FW同様ぶっ飛びモデルで、これで220yを打てるならゴルフの景色が変わりそうな印象でした。前述しましたが、HS40m/s前後であれば、スイングタイプを問わないような受け入れ間口の広さも感じましたが、つかまりを考えれば、持ち球的にはフェード系のほうがあいそうですね。このUTも1度打ってみてほしいモデルでした。
<PRGR「RS RED」UT>
■KAZ’sインプレッション(10点満点)
▽飛距離:10▽上がりやすさ:9.5▽操作性:7▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9
■ヘッド:ボディ・フェース=マレージング綱(AM355P)、クラウン=チタン(Ti-15V-3Cr-3Sn-3AL)
■ロフトバリエーション:4UT=20度、5UT=23度、6UT=26度
■シャフト(重量/トルク/調子):「Speeder EVOLUTION for PRGR」(S=52g/4.6、
SR=48g/5.1、R=47g/5.1、R2=45g/5.1/元調子)
■価格:各1本4万円+税