どーもです。今日紹介するのはPRGRのニューモデル「egg」シリーズのロフト角9.5度のドライバーです。同シリーズでは9.5&10.5度と2つのロフトをラインアプしていますが、普段ならどちらかを打って終わりですが、今回両方打ってみると、「こんなに違うの!?」となったため、別々に紹介することにしました。オートマチック系に感じた10.5度モデルとは別モノイメージだった9.5度モデルですが、さっそくいってみましょう。


まずは見た目から。


もちろん9.5度モデルもPRGR史上最も重い208gヘッドとなっています。おそらくヘッド自体はほぼ同じで、ソールを見る限りでは超難問の間違い探しに挑戦している感じですw

フェースはセミディープ。10.5度と変わっていないようにも見えますが、よ~く見比べてみると、9.5度のほうがややトップラインの丸みにボリュームがあるような気もしますが・・・。気のせいかな?

ボディはシャロー気味かな!? ロフトが違う以外に何が違うのか? 気持ちディープにも見えて、違うと言えば違うようにも見えますが、同じと言えば同じにも見えます。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積自体は10.5度と変わらない大きさだと思いますが、確実に違うのがフェースの向き。明らかに開いていると思います。

今回試打したのはオリジナル製カーボンシャフト「egg44」M-43フレックス装着モデル。スペックは、ロフト角9.5度、ライ角59.5度、長さ44.5インチ、総重量303.0g、バランスD4.5。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量50g、トルク7.3、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。ヘッド重量は10.5度と同じく208g。結果、バランスD4.5とこちらも数値的にはめっちゃヘッドが効いている感じですが、やはり持った感覚はそれほど重くは感じませんでした。シャフトを手でしならせてみると、10.5度同様M-43でも限りなくSに近いSR感覚で全体的にはややしなやかで、しなりポイントはちょうど真ん中辺り。ワッグルしてみるとヘッドの動き方はそれほど大きな差異はないけど、素振りしてみるとヘッドが返ろうとする動きそれほど感じません。重心角は確実により小さめだと思いますが、フッカーのボクには好印象でした。


実際に打ってみると、球の上がり方&つかまりでオートマック性を感じた10.5度に対して、9.5度は「同じモデルでいいのかな!?」って要らぬ心配をしてしまうほどでした(大げさかなw)。まずは球の上がり方ですが、数値的には0.8度低めですが、感覚的には中弾道イメージ。続いて、つかまりですが、勝手にヘッドが返ろうとしていた10.5度に対して、いつものスイングでいい感じのつかまりでボク的にはほぼストレート。キッチリスイングでつかまえられるタイプでないとコスリ球になってしまいそうな気配さえ感じました。話の流れ上、球の上がり方を先に書きましたが、最大の相違点は“つかまり”だと思います。おそらくボクのスイングには9.5度のほうが合っていて、結果的にスピン量も少なめで飛距離も伸びていました!!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS42.8m/s、初速62.1m/s、打ち出し角13.5度、バックスピン量2260.9rpm、サイドスピン-0.3rpm、飛距離245.2y

【ベスト】

HS43.1m/s、初速62.5m/s、打ち出し角13.5度、バックスピン量2379.1rpm、サイドスピン94.3rpm、飛距離247.4y


打感は柔らかさがやや強めのソリッド系で、やや高めの打音も含め、この辺のフィーリング面は10.5度とほぼ同じですね。


弾道はこんな感じで


その各球データはこちら


弾道的には中弾道かな。見た目的にもロースピンの強弾道イメージで、数値的にも約500rpm少なめ。動画はつかまっていますが、3球平均が結構シビアなつかまりだったため、つかまえにいってしまった結果でした。


出球傾向は、ボクのスイングで、打ち出し方向のバラツキはともかく、打ち出した方向にほぼストレート。でも、変につかまえようとすると、動画のような弾道でも出てしまいました。


シャフトフィーリングは、10.5度モデル同様ですが、ダウンスイングハーフ辺りからヘッドが返ろうとする動きはありません。おそらくシャフトは同じモノのはずなので、ヘッドの重心位置による差異かと思われます。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメは10.5度モデルと同様ですが、9.5度モデルはある程度スイングで球がつかまえられるヒッタータイプ向けになっていると思います。10.5度ほど球の上がり方&つかまり方はオートマックではなく、その差がボクレベルでハッキリと分かるほどでした。腐れフッカーのボクがつかまえにいくと、さすがに動画のような弾道も出ますが、普通に打つ分には打ち出し方向にストレート系でよりロースピンの強弾道が楽しめると思います。単純にロフトが違うだけかと思ったら、ある程度たたいても左にいかないモデルになっていました!

<PRGR「egg44(9.5度モデル)」ドライバー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9.5▽上がりやすさ:9▽操作性:8.5▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=チタン(Ti-8Al-1V-1Mo)、フェース=チタン(Ti-6Al-4V)

■シャフト(重量/トルク/調子):「egg44」(M-43=、M-40=、M-37)

■価格:1本8万8000円(税込み)

■発売予定:2021年11月12日