どーもです。ヤマハのニューモデル「RMX」シリーズですが、今日紹介するのは2モデルラインアップされたもう1つのモデル「RMX220」ドライバーです。「RMX120」に比べると、明らかにでかい!! 一見して低深重心モデルと認識できるわかりやすさがありますね。メーカーも「RMX史上最大級の高慣性モーメント」を打ち出しています。そういう意味での分かりやすさがあるモデルだと思いますが、果たしてその実体はいかに!? 見た目通りなのか? 早速、いってみましょう!


まずは見た目から。


ソールデザインは「RMX120」同様、のっぺりツルンです。もちろん、「ブーストリング」も採用されています。「RMX218」は丸型に見えたソールですが、「RMX220」はやや後部の伸びたストレッチバック形状になっていました。もちろんこれは、「RMX120」に対しても後部に長めになっていました。また、「RMX218」「RMX120」で採用されていたウエートですが、「RMX220」では少なくも視認できるところには配置されていませんでした。

フェースですが、意外にも「RMX120」とそれほど大きく変わっていないように見えました。というと、セミディープになりますが・・・。形状的にも「RMX120」と同じように見えました。違いはスコアライン。「RMX120」はスイートエリアにスコアラインが配置されていましたが、「RMX220」はトゥ・ヒールのみの配置です。

ボディはシャローですね。「RMX120」に比較してもシャローです。で、写真を撮っていて気付いたのがネック位置の違いです。「RMX220」はよりフェース側に配置されていました。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。最大級慣性モーメントをうたうモデルだけあって、さすがにクラウンの投影面積は大きめです。「RMX」史上最大級の大きさだと思います。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「TMX-420D」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角10.5度、ライ角61.5度、長さ45.5インチ、総重量298g、バランスD2。ヘッド体積450cm3。シャフトスペックは、重量54g、トルク6.4、先中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的には軽め。グリップも気持ち細めでした。シャフトを手でしならせてみると、この「RMX120」もSでも結構しなるイメージ。で、しなりポイントは中間からやや先当たりですね。ワッグルしてみると、「RMX120」より気持ちヘッドが動くイメージでした。素振りしてみても、ほんのわずかですが、ヘッドがより走るイメージもありましたね。


実際に打ってみると、この「RMX220」はザ・オートマチックドライバーですね!! この辺は見た目のイメージ通りです。「RMX120」はある程度操作性を意識しつつもある程度のミスをカバーしてくてるバランスが絶妙なモデルでしたが、この「RMX220」はフルオートマチックドライバーです!! ボクの場合、オリジナルシャフトとのマッチングだとプッシュアウト傾向がありましたが、それを意識するとつかまってしまうという、とても分かりやすい結果でした。高慣性モーメントモデルですので、ボクのようにフェースの開閉を使ってしまうタイプだと、1度開いたフェースはインパクトで戻せないイメージでした。無理矢理戻すために手首を使って腐れフック!! なんてのもチラホラ。つまり、テイクバックをシャットに引ければOK! あとはクラブがなんとかしてくれるでしょう! そうそう、この「RMX220」も平均的に飛びます!! 結果的に「RMX120」よりも振れているんですよね。なぜかは分からないけど…(汗)


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS42.6m/s、初速61.8m/s、打ち出し角15.3度、バックスピン量3070.0rpm、サイドスピン-288.0rpm、飛距離246.2y

【ベスト】

HS42.3m/s、初速61.4m/s、打ち出し角15.6度、バックスピン量2733.6rpm、サイドスピン-156.4rpm、飛距離248.0y


打感はマイルドですが、ほんの気持ちだけ弾き感を感じました。音も「RMX120」よりも、わずかに高めだったように感いました。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。

弾道的には高弾道です。「RMX120」同様球はしっかり上がりますね! スピン量もほぼ同じでした。


出球傾向は、ボクのスイングでほぼストレート。打ち出し方向こそややプッシュアウト傾向はありましたが、ほぼ曲がらないのはうれしいかも!!


シャフトフィーリングですが、実は同じシャフトで2つのヘッド試打でした。やはり、Sにしては柔らかめ。「RMX120」同様ややヘッドが動くイメージもありますが、「RMX220」はヘッドとのマッチングではトップでフェースが開くとダウンで戻せないイメージでした。だからといって手首を返すことでつかまえようとすると、かなりヘッドが走るイメージもあったのも事実。今風の高慣性モーメントヘッドとの相性は意識したシャフトだと思いますが、ボクのようにどうしてもフェースの開閉を使ってしまうタイプには、ちょっとピーキーさがあったかもしれません。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメです。性格的には、フルオートマチック系ドライバーです。ボクは腐れフッカーですが、逆に極度のスライサーでも、「もしかしたら曲がりはかなり抑えられるのでは・・・」なんて感じさせるものがありました。つまり、使い手を選ばない間口の広さを感じました。さらに「RMX120」同様この「RMX220」も平均的に飛びます。しかも、なぜか「RMX220」のほうがHSも上がっていました。個人的には「RMX120」のほうが好きなんですけど、結果的には「RMX220」ほうが良いという、なんか複雑な結果となりましたわ~w


<ヤマハ「RMX220」ドライバー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9.5▽上がりやすさ:9▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:10▽ミスの許容度:10

■ヘッド:ボディ=811チタン、フェース=6-4チタン

■シャフト(重量/トルク/調子):「TMX-420D」(S=54g/6.4、SR=48g/7.0、R=46g/7.1/先中調子)。「Speeder569 EVOLUTION VI」(S=56g/4.9/中調子)。「ツアーAD XCZ-5」(S=56g/4.2/中元調子)。「Diamana ZF50」(S=57.5g/4.6/中元調子)。

■価格:ヘッド単体4万3000円+税。シャフト「TMX-420D」1本3万2000円+税。「Speeder569 EVOLUTION VI」「ツアーAD XC-5」「Diamana ZF50」各1本4万2000円+税。