どーもです。連日紹介してきたダンロップスポーツのニューモデル「XXIO X-eks-」(以下「XXIOエックス」)シリーズですが、今日紹介するアイアンがオオトリです。結論から言えば、このアイアン、なかなかのモデルですぜぇ~!! って、どこ目線!? ちょっと興奮しちゃいましたw このアイアンを紹介しつつ、「XXIOエックス」シリーズの総括と「XXIO12」シリーズとのすみ分けについても触れたいと思います。では、いってみましょう。


まずは見た目から。


構造的には先代同様ポケキャビ。トゥ側バックによりボリュームがある感じかな。

フェースはセミラージですが、先代よりも気持ちトウが立った感じ。リーディングエッジもよりストレートに見えました。なお、フェース素材は新素材採用ですが、これがどんな素材なのかは分かりません!!

ソール幅はセミワイド。顔の大きさに対してちょうどいいかな。

ネックはセミグース。先代よりも下部バックのボリュームが確保され、やはり低新重心をより意識していそうですね。

構えてみるとこんな感じ。印象的には先代とほぼ変わりませんが、ほんの少しだけフック度合いが減り、よりストレートを感じさせるような見た目になっていたかな。

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO950GH neo DST」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角29度、ライ角62度、長さ37インチ、総重量415g、バランスD1。シャフトスペックは、重量93g、トルク2.5、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップもやや細めですが、ウッド系に比べると気持ち太めな感覚もありました。スチールなので手でしならせてはいませんが、ワッグルしてみると、スチールシャフトのわりにはやや動きが多めの印象でしが、素振りしてみるとなんかいい感じ!!


実際に打ってみると、いきなり1発目からいい感じ!! ロフト角29度とストロングロフトですが、めっちゃ球は上がりやすかったです。マジで、上げようなんて意識は不要!! スピン量もいい感じだし、飛距離的にもバラツキが少なくマジでいい感じ。しかも、ボクレベルで弾道がそろうという、ある意味、奇跡的な結果となりました。FW、HBでは若干つかまりの良さをもありましたが、アイアンは程よい感じ。オートマチック系アイアンで、これだけ楽に180y打てたら、ゴルフが変わりそうかも!!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS39.2m/s、初速50.3m/s、打ち出し角18.9度、バックスピン量4242.2rpm、サイドスピン-628.9rpm、飛距離181.8y

【ベスト】

HS39.3m/s、初速50.4m/s、打ち出し角18.3度、バックスピン量4210.6rpm、サイドスピン-301.3rpm、飛距離183.5y


打感はソリッド系。さすがにマイルド感はないですね、音もパチンと弾いている感じでした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には高弾道。ロフト角を考えれば、マジで超高弾道ですね! スピン量は適当かな。まあ、バラつきがあるのはボクの打点が安定してないからですが、それでも3900~4500rpmの600rpmほどであれば、ミスヒットの寛容性も高いと考えていいのかな!?


出球傾向は、ボクのスイングでいい感じのドロー系。これはいつも通りのスイングで、です。右前にヘッドを放り出すイメージだと、大きくプッシュアウトして戻ってこない感じでした。


シャフトフィーリングですが、正直オリジナルの「NSPRO950GH neo」よりも気持ちもっさり感があるというか、シャープさに欠ける印象でした。「DST」は専用チューンだと思いますが、ボクはオリジナルシャフトで打ってみたかったかも…


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りオススメ。スイングタイプ的にも、持ち球的にも、幅広く受け入れてくれそうな雰囲気のあるオートマチック系アイアンだと思います。29度というストロングロフトを考えれば球は上がりやすいですね。飛距離的には、ある意味妥当なのかもしれませんが、それでもこれだけ楽に180yを打てるのはうれしいですね。しかも、ボクレベルで弾道がそろうって、変な意地は捨てて、こういうアイアンにしたらスコアにつながったりして・・・な~んて思わせるアイアンでした。


というわけで総括ですが、まずは「XXIOエックス」としては、シリーズとしてみた場合、ドライバー&アイアンとFW&HBのつかまり具合が違うのがちょっと気になったところ。でも、先代に比べると、ボクにとっては、明らかに芯食いショットを打ちやすいモデルでした。先代よりも味付けがややハードというか、若干たたけるモデルになっていたような気がします。そういう意味では好印象。特にドライバー&アイアンはそう感じました。それだけに、FW&UTがつかまり過ぎる印象が拭えなかったですね。


最後は年をまたいでの結論になりますが、やはり「XXIO12」試打時の推測通りかなと。「XXIO12」はグランドシニア層やHSゆったりプレーヤー向けに振り切り、この「XXIOエックス」を若年層ターゲットモデルに振り切った感じですね。そもそも「XXIOエックス」というブランド自体が、そんな思想で新設されたブランドだったと記憶しています。そう思うと、実は、先代はある意味手探りだったのかもしれません。先代の市場評価がどうだったかは分かりませんが、ボクとしては、先代よりもよりたたけるモデル=若年層(といっても40~50代)の使用を意識したモデルとなり、よりすみ分けがハッキリしたと思います。

<ダンロップスポーツ「XXIO X-eks-」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9.5▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=軟鉄 フェース=【#4~9】DHA1(高強度特殊鋼)【PW~SW】クロムバナジウム鋼

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO950GH neo DST 」(S=93g/2.5、R=89g/2.6/中調子)。カーボンシャフト「Miyazaki AX-2」(S=59g、SR=58g、R=57g/3.6/中調子)※Rは受注生産

■価格:スチールシャフト装着モデル5本(#6~P)セット11万5500円、単品(#4、#5、AW、SW)各1本2万3100円。カーボンシャフト装着モデル5本セット13万7500円、単品各1本2万7500円。(税込み)