どーもです。ロイヤルコレクションのニューモデル「AM-X」ですが、今日紹介するのはUTです。昨日紹介したFWは、シャフトがボクにはややアンダースペック気味で、思うような結果を得られませんでした。そうなると、このUTも同様の想定してしまうものですが、これが全く違う結果となりました。結構ご機嫌なぶっ飛びモデルでしたので、早速レポしたいと思います。

まずは見た目から。

ソール自体はやや大きめかな。FW同様ソール後部のトウ＆ヒールにウエート装着でした。

フェースはセミディープ。FWはトウ・ヒール下部のボリュームが確保され、やや四角形っぽいイメージでしたが、UTはスッとなだらか。その上で、ややトウ側のボリュームが確保されていたようにも見えました。

ボディはセミディープ。クラウンのボリュームが確保された感じですが、ヒップダウンしているので、ちょっとUTっぽくないボディに感じました。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積は、UTとしてはやや大きめ。トウ側にボリュームがあり、ネック側がやや絞り気味な感じでした。

今回試打したのは、コンポジットテクノ製オリジナルカーボンシャフト「ロイヤルコレクションUT AT-5」Sフレックス装着モデルの3U。スペックは、ロフト角21度、ライ角58度、長さ41.5インチ、総重量339.3g、バランスD1.5。ヘッド体積133cm3。シャフトスペックは、重量55g、トルク5.1、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。

持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップはFW同様、太め好きなボクにはやや細めですが、一般的にはいい感じのかなって感じ。そして、気になったのは長さ。持った瞬間、「長っ!!」ってなりました。シャフトを手でしならせてみると、こちらもやはりSにしては柔らかめ。でも、しなりポイントが真ん中辺りでした。ワッグルしてみると、FW同様右手の先辺りに柔らかさも感じますが、全長が短いせいかFWほど気にならなかったのと、真ん中からヘッドが動くイメージでした。素振りしてみてもFWのような独特感はなく、クセがなく振れそうな感じした。

実際に打ってみると、まずボクのスイングで普通に振れることにビックリでした。FWでかなり苦戦しましたが、このUTではどこ吹く風。1球目はちょっと調整して振りましたが、それでも214ｙをマーク。「なんか、普通に振れそう!!」。そう感じた2球目でなんと226ｙをマーク!!　「めっちゃ、飛ぶじゃん!!」って思わず、レンジでつぶやいていました（笑）。FWのようにヘッドが走り過ぎる印象がなく、気持ちよくシャープに振り抜けます。ボクの場合、21度の飛距離は190～200ｙ。これは軽いので根本的にHSが上がっているのと、おそらく長さの影響もあると思います。41.5インチなら、まだ振り切れる長さということも分かりました！　いずれにせよ、かなり気持ちよく振り切れるモデルで、かつぶっ飛びUTですが、そう思えば思うほどFWとの差が気になってしまいます。同じモデルなんですよね…って。

スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データがこちら

【3球平均】

HS41.5m/s、初速57.7m/s、打ち出し角15.8度、バックスピン量3436.4rpm、サイドスピン-520.7rpm、飛距離220.7ｙ

【ベスト】

HS41.7m/s、初速57.9m/s、打ち出し角16.7度、バックスピン量3193.3rpm、サイドスピン-366.5rpm、飛距離226.3ｙ

打感はソリッド系。弾き感とマイルド感が半々な感じ。音はチッと小気味の良い音で、FW同様やや高め。

弾道はこんな感じで

そのスカイトラックデータがこちら

弾道的には高弾道。スイングで上げようと思わなくても、しっかり上がります。スピン量ですが、FWほど多くないですね。ヘッドとシャフトの相性なのでしょうが、同シリーズモデルでここまで違うのも珍しいんじゃないかな？

出球傾向は、ボクのスイングでいい感じのドロー系。ほぼいつも通りのイメージで打っていい感じのドロー系。ヘッドを右前に放り出すイメージだと、ややプッシュアウトからつかまってフックやこすってスライスもありましたが、基本的にはフック系。つかまりはいいモデルだと思います。

シャフトフィーリングと振り感ですが、FWのイメージがあったので妙な先入観が働いてしまいましたが、UTのシャフトはかなりクセがなく振り切れる印象でした。右手先辺りに緩さは感じますが、FWのようにタメが大きくなる印象もなく、むしろが逆にいいタメにつながっている感じさえありました。また、FWのようにダウンからインパクトにかけてヘッドが走る印象がなかったのも好印象。ボク的には、「このシャフトをFWに採用すればいいのに…」と思ってしまったほどでした。

今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS38～40m/s辺りにオススメですが、上は42m/s辺りまでなら使えそうなイメージ。FWは払い打つ系で持ち球フェード系向けでしたが、このUTはプチヒッタータイプのドローヒッターでも十分使えそうな雰囲気です。何より、飛びます!!　結果的にUTでFWとそれほど変わらない飛距離をマーク。ということは、おそらくFWもヘッド的にはそのポテンシャルを秘めていると思います。シャフトって大切だなって、改めて実感する試打となりました。