どーもです。グローブライドのニューモデル「オノフAKA」シリーズですが、今日紹介するのはFWです。オノフは伝統的にFWを「フェアウエーアームズ」としていますが、今回もその伝統は踏襲されていました。ドライバーがあれだけご機嫌なモデルだと、このFWにも期待をしてしまいますが、果たしたドライバー同様ボクにとっての「オノフAKA史上最高のモデル」となるのでしょうか? 早速、いってみましょう。


まずは見た目から。


ソールデザインですが、新作ドライバーのコンセプトを踏襲していることを誰でも視認できると思います。形状、大きさ的には先代同様かと思いきや、ヘッド体積は2cm3大きくなっていました。

フェースはシャロー。でも、先代よりもほんの少しだけディープになっているようも感じました。先代はトップラインがフラットでしたが、新作はほんの少しだけ曲線のカーブが強くなっていたように見えました。

ボディはシャローですが、先代よりもややディープに感じました。先代との大きな差はここかなと感じました。

後ろ姿です。先代はソール下部がやや深めとなった三角形のイメージでしたが、新作はやや丸みを帯びたフラット形状になっていました。

構えてみるとこんな感じ。先代同様パッと見ではやや小ぶりな印象を受けますが、実際には、ヘッド体積自体2cm3大きくなっています。この辺の見た目の印象はドライバー同様、先代イメージを踏襲しているのかなって感じ。

今回試打したのは、オリジナルシャフト「SMOOTH KICK MP-522F」Sフレックス装着モデルの3W。スペックは、ロフト角15度、ライ角58度、長さ43インチ、総重量314g、バランスD1。ヘッド体積184cm3。シャフトスペックは、重量54g、トルク4.5、先中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。先代よりも軽くなったようなイメージがあって確認してみると、4g軽くなっていました。グリップはドライバーほどの太さはなく、太め好きなボクにはやや細めだったかな。シャフトを手でしならせてみると、Sにしては気持ち柔らかめですが、まあドライバーよりはしっかり感もあったかな。ワッグルしてみると、ヘッドの動き方はドライバーと同じような感じで、それほど大きく動きません。素振りしてみると、こちらもドライバー同様ダウンスイングでのヘッドの加速感は先代ほど大きくないような感じかな。


実際に打ってみると、ドライバーとほぼ同じような振り感ですが、微妙につかまりがいいような印象でした。ドライバーはいつもどおりのスイングでほぼストレートの出球でしたが、このフェアウエーアームズはちょっとつかまりがいい感じ。いつものように右に打ち出す傾向はなかったけど、ほぼストレートに打ち出してそこから気持ちドローが打ちやすい印象でした。ボクの場合、いつもなら左サイドを消せますが、このフェアウエーアームズだと、しっかり意識しておかないと思わぬケガをするかもしれません。それにしても、先代試打に右手首を痛めていたとはいえ、その飛距離を大幅オーバーしているのにもビックリです。これはボクの問題なのか、それともクラブがいいのか、はたまた両者なのかは分かりませんが、何はともあれ、ご機嫌なモデルであることは間違いないですね!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データがこちら


【3球平均】

HS42.2m/s、初速60.4m/s、打ち出し角15.5度、バックスピン量3237.0rpm、サイドスピン-608.2rpm、飛距離235.2y

【ベスト】

HS41.6m/s、初速60.4m/s、打ち出し角17.5度、バックスピン量3159.0rpm、サイドスピン-593.5rpm、飛距離237.6y


打感はマイルド系ですが、ドライバーよりは弾き感はあったと思います。音はやや甲高さがあったかな。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には文句なしの高弾道。クラブが仕事をしてくれますね。スピン量ですが、最近のFWではドライバー並の2800rpm辺りのモデルもあったりしますが、このフェアウエーアームズも2800~3100rpm辺りで落ち着いていたようなイメージでした。先代試打時は3800~4000rpmオーバーもチラホラありました。個人的にはシャフトとのマッチング、もしくはシャフト自体を疑っています。いずれにせよ、2022年モデルはかなりご機嫌なモデルであることは間違いないです!


出球傾向は、ボクのスイングで強めのドロー系。ドライバーに比べるとややつかまりがいいような印象もあったけど、ボクのスイングの問題なのかな…w


シャフトフィーリングと振り感ですが、ドライバーのしなり感よりもややシャープに振れる感じはあったような気がしますが、それは単に短いからかもしれません。でも、ヘッドの加速感がドライバーとほぼ同様なことを考えると、つかまりの良さはボクのスイングの問題なのかなって。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。このフェアウエーアームズですが、先代試打時の自分の状況を差し引いても、明らかにバランスが良いモデルに進化していると思います。そういう意味で、やはりドライバー同様かなり広いプレーヤーをカバーしてくれそうなモデルだと思います。ドライバーよりもつかまりが良さそうな雰囲気だったので、持ち球的にはよりフェード系向けなのかもしれませんが、そもそも「オノフAKA」シリーズはフェード&スライス系向けでしょうからね。でも、腐れフッカーのボクでも使えそうなのはうれしいですね。さすがにドライバーのように「オノフAKA史上最高のモデル」とまでは言い切れない何かがありますが、かなりご機嫌なモデルとあることは間違いないです!!

<グローブライド「オノフ フェアウエーアームズ AKA(2022)」FW>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9.5▽上がりやすさ:9▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=17-4PHステンレス、フェース=ハイマレージングプラス

■ロフトバリエーション:3W=15度、5W=18度、7W=21度

■シャフト(重量/トルク/調子):「SMOOTH KICK MP-522F」(S=54g/4.5、SR=50g/4.7、R=47g/5.1、R2=45g/5.6/先中調子)

■価格:「SMOOTH KICK MP-522F」装着モデル各1本4万2900円。※価格は税込み