どーもです。今日紹介するのは、キャロウェイのニューモデル「ROGUE ST」シリーズの「MAX FAST」アイアンです。シリーズで最も扱いやすさのあるアイアンだとは想像ですますが、「MAX」&「MAX OS」アイアンのようなケースもあるので、打ち手によっても変わるし、実際に打ってみないとその実力はわかりませんよね。今やネットでクラブを買う時代かもしれませんが、やはり「実際に打ってみてからでないと…」と思ってしまうのは「感覚が古いのかな?」なんて思っている今日このごろだったりします。そんな感じですが、早速いってみましょう。


まずは見た目から。


構造的には、もちろん複合素材のキャビティアイアンです。バックフェースのウレタン・マイクロスフィアは「MAX」アイアンに近いイメージでしたね。

フェースはセミラージですが、形状的には別モノ。見た目的にはトウがより低めで、長方形っぽいイメージです。

ソール幅ですが、ネック側が狭い分、やや狭めにも見えました。また、リーディングエッジはほぼストレートなのが印象的でした。

ネックはセミグースですが、「MAX」アイアンよりも気持ち弱めかな。ボディ自体も縦幅が狭いので、低重心は意識していると思います。

構えてみるとこんな感じ。トップブレードが「MAX」「MAX OS」アイアンよりも薄めで、すっきり感がありました。個人的には「MAX FAST」アイアンのほうが好き!!

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO ZOLOS 7」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角27度、ライ角61.5度、長さ37インチ、総重量373g、バランスD1。シャフトスペックは、重量77.5g、トルク2.6、先調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボールです。


持ってみた感覚ですが、重量的には軽め。グリップも細め。ともに、「MAX」「MAX OS」アイアンよりもボクにはアンダー気味。シャフトを手でしならせてみた感覚は、「MAX」「MAX OS」アイアンとほぼ同じイメージで、しなりポイントは真ん中よりも先辺り。ワッグルした感覚はバランスのわりにはヘッドを感じやすいイメージで、素振りしてみると、その分切り返しで自然にヘッドを落とせるイメージ。そもそも総重量が軽めなので、切り返しで力むクセのあるボクにはグッドイメージでした。


実際に打ってみると、明らかに打ち出し角が高めでしたね。「MAX」「MAX OS」アイアンよりもよりオートマチックに球が上がると思います。続いてつかまりですが、これもオートマチックにつかまります。「MAX」アイアンよりもつかまるイメージですが、トータルバランスの影響か、「MAX」アイアンほどヘッドが返るイメージはなかったですね。でも、数値的にはサイドスピンが4ケタなので…(汗)。まあ、見た目でもやや強めのドローだったので、ある程度覚悟はしていましたけど! 「MAX OS」アイアンでは体が勝手に反応してHSが落ちていましたが、この「MAX FAST」アイアンはそもそも「軽くてつかまりがいいモデル」という意識があったからか、普通に振れました。これはイメージ通りのモデルでした。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。


【3球平均】

HS39.3m/s、初速50.4m/s、打ち出し角18.5度、バックスピン量4131.4rpm、サイドスピン-1109.0rpm、飛距離184.0y

【ベスト】

HS39.7m/s、初速51.0m/s、打ち出し角17.4度、バックスピン量4250.6rpm、サイドスピン-1284.6rpm、飛距離181.8y


打感はやはり硬さを伴う弾き系。球離れもやや早めのイメージでした。音もカンカンした乾いた感じの高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックの弾道データがこちら


弾道的には文句なしの高弾道。シリーズで最もロフトが立っているのに、最も上がりやすいいという二律背反を実現しているモデルでした。スピン量も見た目から少なめでしたが、スピン量的には「MAX」アイアンとほぼ同じで、最大でも約4400rpmでした。


出球傾向は、ボクのスイングで、ややドロー強めイメージ。サイドスピンの数値的には「MAX」「MAX OS」アイアンとほぼ同じだけど、なぜか曲がり幅は「MAX」>「MAX FAST」>「MAX OS」といった感じでした。


シャフトフィーリングと振り感ですが、バランスD1のわりには切り返しでヘッドを感じやすく、イメージ的には「MAX OS」アイアンに近いイメージ。総重量自体が軽めなので、切り返しでヘッド重量を感じて自然に落とせると、力み防止にもつながりそうかなって思いました。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS36~40m/s辺りにオススメ。まだ、「PRO」アイアンを紹介していませんが、確実にシリーズで最も扱いやすいモデルです! それにしてもロフト27度と最も立っているのに、最も球が上がりやすいのも、ある意味驚異的ですね。「MAX」アイアンを“スライサーのリーサルウエポン”と書きましたが、この「MAX FAST」アイアンのほうがオートマチックにつかまります。でも、トータルバランスの問題が、打ち手の問題かは判断がつきませんが、結果的に、ボクにとっては「MAX FAST」アイアのほうが、やや直進性が高いようにも感じました。というわけで、ボク的には「MAX」アイアンがスライサーにとってのリーサルウエポンなのは変わりません。ただし、かなり軽めなので、その辺りがクラブ選びの際のポイントになりそうかな。

<キャロウェイ「ROGUE ST MAX FAST」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8.5▽上がりやすさ:9▽操作性:6▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:9.5

■ヘッド:ボディ=【#5~#7】17-4ステンレス+ウレタン・マイクロスフィア+プレシジョン・タングステンウエート【#8~SW】17-4ステンレス+ウレタン・マイクロスフィア、フェース=カーペンター450スチール

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「ダイナミックゴールド95」(S200=95g/未発表/元調子)、「NSPRO ZELOS 7」(S=77.5g/2.6/先調子)。カーボンシャフト「VENTSUS5for Callaway」(R=45g/4.4/中調子)。

■価格:スチール&カーボンシャフト装着モデル6本(#6~P)セット11万8800円、単品(#5、AW、GW、SW)各1本2万3760円。※価格は税込み

各1本3万7620円。※税込み