どーもです。今日紹介するのはフォーティーンのニューモデル「DJ-5」ウエッジです。こちらはオートマチックにスピンがかかる「DJ-4」ウエッジの進化バージョンだと思われます。個人的にはボコボコだったアプローチですが、最近やっとほんの少しだけ上向きになっているように感じています。この「DJ-5」ならより安心して打てるのでしょうか? その辺含めてレポできればと思います。早速、いってみましょう!


まずは見た目から。


バックフェースは大きく変わっていました。バックフェースの凹みの辺縁部になだらかな傾斜がつけられていました。メーカーによれば「打感の心地よさ」と「さらにブレないヘッド」になっているようです。

フェースはセミラージ。形状的には「DJ-4」とほぼ同じで、リーディングエッジもほぼストレートですね。

ソール幅はフェースに対して適当。セミワイドソールですが、「DJ-4」との違いはリーディングエッジが設定されたこと。しかもザックリのミスを防止するため、「リーディングエッジ側には厚みのあるバンパーを持たせている」ようでうすが、どの部分がそのバンパーなのかはこの写真でちょっと分かりにくいかも…

ネックはセミグース。先述した“バンパー”はおそらくリーディングエッジ側の幅の部分だと思います。「DJ-4」はリーディングエッジからトレーリングエッジまでなだらかな一直線でしたが、「DJ-5」はちょうどボディ幅ほどの幅を確保してあり、そこからなだらかにトレーリングエッジに向かって傾斜しているように見えました。

構えてみるとこんな感じ。形状的には「DJ-4」のイメージを踏襲した感じですね。「DJ」シリーズは「フェースの開閉をせず、スクエアに構えてシンプルに打つ」ですが、まさにそのイメージで打てそうな雰囲気を感じますよね。

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO TS-114w」ウエッジフレックス装着モデルの52度。スペックは、ロフト角52度、ライ角63.5度、長さ35.25インチ、総重量464g、バランスD3.5。シャフトスペックは、重量125g、トルク&調子は未発表。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽めだけど、結構ヘッドがきいている感じ。でも、グリップがやや細めだったのが、個人的にはちょっと気になったかな。スチールシャフトだけど手でしならせてみると、しっかりしていて、かなり力を入れないとほぼしなりません。辛うじてしなったしなりポイントはほぼ真ん中でした。ワッグルした感覚ではヘッドはそれほど動きませんね。でも、素振りしてみるとヘッドがきいているので、切り返しで自然に落として加速のイメージで振れそうな感じでした。


まずは15yイメージのアプローチ。


数カ月前まではボッコボコだったアプローチですが、ここ最近やっと少しだけ回復しつつあるかなといった感じです。15yは手首を使わずに振り幅を決めて自然にヘッドを落とし、フェースをなるべく目標方向にそのままキープすることだけを意識してみましたが、うそみたいに弾道がそろいました。もちろん、この3球のみの結果ではありませんが、前述通りの打ち方ができれば弾道がそろう感じで、むしろ手を使ったり、何か変なことをしたりせず、クラブを信じて振れば、後はクラブが仕事をしてくれます。方向性、距離、弾道の高さ、スピン量がここまでそろうのはなかなかないので、ある意味感動的!! アプローチイップス気味だったボクとしては、飛び付いてしまいまそうな1本かも…w


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS10.3m/s、初速10.2m/s、打ち出し角23.9度、バックスピン量2518.4rpm、サイドスピン-177.1rpm、飛距離15.3y


次は50yイメージのショット。


何度も書いていますが、この距離が1番苦手です。これも15yイメージのアプローチ同様、フェース面のキープと振り幅だけを意識で打ってみましたが、苦手意識が働いてしまうのか、ちょっと不安要素もあって何かしらの操作をしてしまったのかもしれません。おそらく、弾道のブレはボクのスイングによるものなので、クラブを信じて振れれば、結果はクラブが出してくれそうな感じでした。でも、これだけ簡単に打てれば、ボク的には文句なし!!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS22.5m/s、初速22.0m/s、打ち出し角26.7度、バックスピン量4788.0rpm、サイドスピン-462.7rpm、飛距離51.6y


ちなみに、ちょっとフェースを開いて、ネック側からトップにボールを転がすイメージで打ったスカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS21.7m/s、21.2m/s、打ち出し角28.9度、バックスピン量6074.4rpm、サイドスピン-474.5rpm、飛距離48.6y


んっ!? ある意味高等テクニック的な打ち方ですが、少なくこともこのときは、こっちの打ち方の方が弾道そろっていたりして!? そして、腐れフッカーのボクでもフェード系が打てました。とはいえ、コースではシャンクも怖いですけどね…(汗)


最後は100yイメージのショット。


ライン出しをイメージして、フェースの向きをキープすることと振り幅を意識するだけでこれだけ弾道がそろうのはうれしいですね。総じて打感は柔らかめですが、ボールのつぶれ感を存分に感じられる分厚い打感ではなく、ボールのつぶれ感や球離れ感はちょうどいい感じなんですよね。このウエッジ、いいな~。実戦で結果が出そうに感じさせてくれるのはうれしいですね。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS27.4m/s、初速34.5m/s、打ち出し角29.5度、バックスピン量7642.6rpm、サイドスピン-780.0rpm、飛距離99.0y


100yイメージの弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には高弾道。ボールはしっかりクラブが上げてくれるイメージでした。スピン量は適当ですが、おそらく「打ち込む」イメージは無用だと思います。切り返しでヘッド重量を感じて落としてやるだけで、スピンがかかりそうなイメージでした。


出球傾向は、ボクのスイングでほぼストレート。これなら100yからでもしっかりライン出しで狙っていけそうな雰囲気が、なんかうれしいかも!!


シャフトフィーリングと振り感ですが、ヘッド重量がそこそこあるので、ボクの場合、切り返しで力まず、ヘッド重量を感じて自然に落として、そこから目標物に対してフェース面を変えずに振り切りさえできれば、後はクラブがどうにかしてくれるそうな何かがありました。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低でもHS42m/sは欲しい感じかな。いわゆる「操作性を求めるウエッジ」ではなく、基本的にはオートマチックに打てるウエッジです。「DJ」シリーズのコンセプトは、「打ち手の技術でスピンをかけるのではなく、クラブがスピンをかけること」だったと思います。その意味においては文句のつけようがありません。また、扱いやすさもバツグン! ボクレベルには、操作性が高くて激スピンのかかるウエッジではなく、こういうオートマチック系のウエッジでいいんですよね! 特にボクのように打点のブレが大きいと、操作性の高いウエッジではグリーンオンの確率が低くなるわけですからね。自分のウエッジ選びを見直すことになりそうなほどの簡単さがありましたが、ちょっと複雑な気分です(笑)

<フォーティーン「DJ-5」ウエッジ>

■KAZ's インプレッション(各10点満点)

▽スピン性能:9.5▽操作性:7▽抜けの良さ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:10

■ヘッド:S20C軟鉄

■ロフトバリエーション(バンス角):44度(4度)、46度(4度)、48度(4度)、50度(6度)、52度(6度)、54度(8度)、56度(8度)、58度(8度)、60度(8度)

■シャフト(重量/トルク/調子):専用開発スチールシャフト「NSPRO TS-114w」「同DS91w」。オリジナルカーボンシャフト「FT-62w」。

■価格:1本2万6400円。※価格は税込み