どーもです。今日紹介するのは、本間ゴルフのニューモデル「T//WORLD TW757」シリーズのFWです。FWとUTはそれぞれ1モデルですね。先代「T//WORLD TW747」FW試打時は、スカイトラックの設定をミスっていたようなので単純比較はできませんが、記憶と比較してレポしたいと思います。


まずは見た目から。


ウエートはソール後部の1つのみ。フェース後部にはスリットも刻まれていましたが、ドライバーのようにカーボンで補強はされていませんでした。

フェースはセミディープ。先代よりもセミディープに見えましたが、それはトップラインのラウンドがやや大きめになっているからだとお思います。有効打点距離が長めなモデルでした。

ボディもセミディープですね。やや丸みを帯びた形状で、ミドルバックでした。

後ろ姿です。形状的には「タイプS」ドライバー同様ですね。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積はやや小振り。見た目からは「タイプS」ドライバーに近いイメージかな。


今回試打したのは、カーボンシャフト「VIZARD SHAFT for TW757」Sフレックス装着モデルの3W。スペックは、ロフト角15度、ライ角57度、長さ43インチ、総重量319g、バランスD2。ヘッド体積175cm3。シャフトスペックは、重量54.5g、トルク未4.85、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。先代よりも気持ち軽くなっているような印象でしたが、数値的には約3g軽くなっていました。グリップはドライバー同様、太め好きなボクがまずまずと思う太さだったので、一般的にはやや太めかもしれません。シャフトを手でしならせてみると、こちらもちょうどいい感じの硬さで、しなりポイントはちょうど真ん中辺り。ワッグルしてみると、ヘッドの動き方はドライバーに比べるとやや少なめに感じました。素振りしてみると、ドライバー同様適度なしなりを感じて振り切れそうな印象でした。


実際に打ってみると、なぜかテンプラ気味の球を連発してしまいました。いつものように切り返してヘッドをスッと落として、自分の左半分でヘッドがビュンとなるようなイメージで打っていましたが、この振り方だとなぜかテンプラ気味を連発。ヘッドがどう動いているのかは分からないけど、若干コスリ気味のインパクトでした。幾つかの打ち方を試して、芯を食う確率が最も高いと感じたのは、結構たたくイメージの打ち方でした。シャフトとの相性かもしれませんね。ドライバーではスインガータイプでも使えそうな雰囲気があったけど、なぜかFWではよりヒッター向けイメージが強くなっていたように感じました。ボクの打ち方の問題かと思いますが、ちょっとボクには難しそうというか、今ひとつ相性が悪いようにも感じてしまいました。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS41.6m/s、初速57.9m/s、打ち出し角16.0度、バックスピン量2949.8rpm、サイドスピン-508.6rpm、飛距離226.5y

【ベスト】

HS42.1m/s、初速58.7m/s、打ち出し角15.1度、バックスピン量2816.0rpm、サイドスピン-655.1rpm、飛距離228.3y


打感はマイルド感強めのソリッド系。イメージ的にはドライバーと同じかな。音は中高音系でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラック弾道データがこちら


弾道的には高弾道。少なくとも、この重量を振り切れればボールは普通に上がると思います。でもスイングイメージ的には、いつもと違ってややたたくイメージも必要でしたね。この弾道も結構一生懸命振って芯を食った弾道で、見た目的にはなんだか、妙に重そうなイメージがありました。


出球傾向は、ボクのスイングでドロー系。たたく必要があるイメージもあるので、出球がややバレケたり、ちょっとつかまり過ぎたりがあったのも事実です。


シャフトフィーリングと振り感ですが、ドライバー同様しなりをしっかり感じながらも、決してしなり過ぎないイメージでしたが、ドライバーよりもややしなり感は少なめだったように思います。この辺は地面から直打ちするクラブなので、ヘッドが暴れないことも意識しているのかなって思いました。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~43m/s辺りにオススメ。このFWもある意味オートマック系ですが、スイング的にはややたたける方向けの味付けに感じました。2モデルあるドライバーのどっちの性格に近いかといわれると、ボク的はちょうど中間に位置するのかなって感じ。「タイプD」ほどオートマチックにはつかまらないけど、「タイプS」よりもオートマチックにつかまるイメージでした。ただし、ボク的にはフィニッシュが取れることを意識したスイングでテンプラ連発だったので、正直「ん、なんで?」でした。もちろん、ボクのスイングの影響もあると思いますが、プチヒッターを自称するボクでもちょっと「合わないかも…」なんて感じさせるモデルであったことも事実でした。

<本間ゴルフ「T//WORLD TW757」FW>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:9▽操作性:8▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:8

■ヘッド:【3W】ボディ=SUS630、フェース=455スチール、クラウン=カーボン【5&7W】ボディ=SUS630、フェース=455スチール

■ロフトバリエーション:3W=15度、5W=18度、7W=21度

■シャフト(重量/トルク/調子):「VIZARD SHAFT for TW757」(S=54.5g/4.85、R=51.5g/4.95/中調子)。「VIZARD MA」(5S=56.5g/4.60、6S=64.5g/3.95/先中調子)。「VIZARD MP」(5S=57g/4.65、6S=66g/4.00/手元調子)。「VIZARD FZ」(5S=56.5g/4.75、6S=65g/3.85/手元調子)。

■価格:「VIZARD SHAFT for TW757」装着モデル1本4万9500円、「VIZARD MA」「VIZARD MP」「VIZARD FZ」装着モデル各1本5万7200円。※価格は税込み