どーもです。RAZZLE DAZZLEの新製品「B3」UTを試打できました。先週アップした大平台カントリークラブのラウンドレポ後編で実戦投入したモデルですが、その後データを取るために、いつものメトログリーン東陽町で試打してきました。芝の上のからは、バンス効果かもしれないボールの上がりやすさを感じましたが、その辺の確認も含めてレポできればと思いますので、お付き合いください。


まずは見た目から。


いつも通りの写真の撮り方しかしなかったので、トウ側の処理がわかりにくいかもしれませんが、トウのフェース側が低く、トウ側ミゾの頂点辺りが高くなっています。また、ウエートあたりのフェース側が低くなっているので、よりバンス効果が期待できるような形状になっていそうですね。

フェースはセミディープ系。トップラインが丸みを帯びているので、そう見えるかもしれませんね。

ボディもセミディープ。ハイバック形状の出っ歯系ですね。個人的にはちょっと苦手な形状かも…

後ろ姿です。トウ側にボリュームがある感じ。トウ側下部のバンス形状は、なんとなく分かりますかね!?

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積はやや小さめで、ボク的にはジャパニーズUTですね。

今回試打したのは、グラファイトデザイン社製カーボンシャフト「ツアーAD HY-85」Sフレックスの22度。スペックは、ロフト角22度、ライ角58.5度、長さ40インチ、総重量378.3g、バランスD2。ヘッド体積未発表。シャフトスペックは、重量88g、トルク2.4、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップは太め好きなボクでも許容範囲。シャフトを手でしならせてみると、SフレックスらしいSですね。しなりポイントはほぼ真ん辺り。ワッグルしてみると、ヘッドの動き幅は少なめ。素振りしてみるとバランスD2のわりにはややヘッドが軽めに感じたけど、その分シャープには振れそうでした。


実際に打ってみると、コースで芝の上からだとドロー系のイメージでつかまりのいいモデルの印象でしたが、レンジのマットからだとほぼストレート。ソールのトウ側後部がやや高めに設定されているので、これは、おそらくバンス効果を狙ってだと思います。コースで芝の上からは、やや手前から入っても、そのバンスの効果なのか、ヘッドが滑ってくれる感じで抜けが良く、しかも開き気味に入ってもしっかりつかまえてくれる感じもありました。ところが、レンジマットは滑りがよりいいので、その効果が薄くなっていたようです。メーカーの社長さんが「芝の上から打ってみてください」と言っていた理由を「これか~!!」と実感したのでした。元々プッシュアウト傾向が強いボクですが、その理由は間違いなくフェースが開いてインパクトしているからですよね。これは推測ですが、恐らくレンジ試打ではバンス効果が薄くなるため、打ち出した方向にほぼストレートに飛んでくれるけど、プッシュアウト傾向は改善されませんでした。でも、芝の上からだとバンスの効果がより発揮され、トゥ側が滑ってくれるので、つかまりがよくなっているのかなと感じました。正直、プッシュアウト傾向はボクのスイングによるモノなので、その幅をカバーしてくれることもあれば、カバーしきれないこともあります。でも、トウ側のバンスがなければドプッシュアウトしそうな感じのスイングでも、そこまで右に行かなかったし、ドロー系の弾道が出やすく、戻ってきてくれるイメージもありました。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS41.1m/s、初速54.2m/s、打ち出し角16.3度、バックスピン量4361.2rpm、サイドスピン-178.8rpm、飛距離197.7y

【ベスト】

HS41.1m/s、初速55.0m/s、打ち出し角15.8度、バックスピン量4533.6rpm、サイドスピン64.8rpm、飛距離200.7y


打感は弾き系。やや弾き感は強めな感じでした。音はやや高音が強調されたような中高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には高弾道。ボールを上げようという意識は一切不要で、レベルブローでもしっかり上がるので、扱いやすさがあると思います。スピン量は、ロフト角に対して適当かと思います。


出球傾向は、ボクのスイングでほぼストレート~ドロー系。既報通り、レンジでは打ち出し方向にほぼストレート。芝の上からはドロー系でした。


シャフトフィーリングと振り感ですが、ボク的にはピンピンした感じの弾き系のイメージで、いわゆる粘り系ではない印象でした。軽めだけどしっかりした硬さがある印象で、シャープに振りやすい印象でした。手元に重心があるのか、バランスのわりにはヘッドの感じにくさはありましたが、打ち込み系でも払い打ち系でも、ある程度受け入れてくれるクセのないシャフトの印象でした。自分のUTはスチールシャフト「NSPRO950GH」のSですが、こっちのほうが粘っているような印象もあったりして…


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。スイングタイプ的には、前述通り受け入れ間口の広さがあると感じました。最大の特徴はトウ側のバンスだと思いますが、この効果の恩恵をより受けると思われるのは、ボクのようにやや開き気味にインパクトを迎えてしまうタイプかな。ドプッシュアウトがプッシュアウトくらいまで軽減してくれそうなUTでした!

<RAZZLE DAZZLE「B3」UT>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8.5▽上がりやすさ:10▽操作性:8.5▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9.5

■ヘッド:ボディ=6Al-4Vチタン、フェース=SAT 2041βチタン

■ロフトバリエーション:19度、22度、25度

■価格:ヘッド単体各1個5万2800円 ※価格は税込み