永井花奈プロ(23)が、アイドル界最強の呼び声も高いSKE48山内鈴蘭(26)の挑戦を受けた! 埼玉・飯能グリーンカントリークラブのインコースで、1ホール1度打ち直しあり(未使用分は持ち越し可)のハンディ戦での9ホールマッチプレー7ホール目。対戦内容はもちろん、技術やメンタル面のヒントを紹介します。
15番は打ち直しを使わず“ガチ”バーディーの山内が取り、マッチイーブン。ついにオールスクエアに戻した。
◆16番155ヤード・パー3
ピンポジションがセンター右手前で145ヤード。フラットだが右サイドのOBゾーンが浅く、高麗グリーンは左手前と奥にガードバンカーが絡むレイアウト。
永井 バンカーとグリーンまでは距離がありそうですが、風がアゲンストです。アゲンストはリキみやすいので、そこに気を付けて、グリーンに乗せられればOKだと思います。
145ヤードはアマチュア女子にとっては長め。山内も「これは長いぞぉ~」とクラブ選択に悩む。「アゲンストの風も見てしっかり150ヤード打てるクラブでいきましょう。風が吹いたりやんだりでタイミングも難しいですが、決めたら迷わずしっかりと打ちましょう」と永井。このアドバイスで6番アイアンに決定。
山内のティーショットは左のバンカーだったが「なんと私、打ち直しが5回残っています。それではここで使わせていただきたいと思います。花奈ちゃん、ごめん!」とニッコリ。打ち直しのティーショットはグリーンを捉えた。ここまで打ち直しにミスがなく、永井も「打ち直し、強いな~」と笑顔でたたえた。
永井の7番アイアンティーショットはグリーン右ギリギリにオン。
「最初のショットはどうしても力が入りがちだけど、打ち直しはフワッと打てる。でも、最初からやれってことですよね」と笑う山内に、永井は「それが難しいんですよね」。
山内はピン左奥9メートル。バーディーパットは高麗芝の逆目にタッチが合わず、1・5メートルほどショート。
一方ピン右7メートルにつけた永井のバーディーパットはフック読み。これも1メートルほどショートで、「どんどん重くなってきている」と刻一刻と変わる芝の状況を説明した。
山内の1・5メートルパーパット。アマチュアゴルファーにとっては入れごろ、外しごろの距離。「スライスしますよね」。わずかにスライス読みのパーパットを入れて無事パーセーブ。
永井もしっかり入れてパー。このホールは分けで、マッチイーブンのままとなった。
永井 ファーストパットが打てなくてショートしてしまいましたが、芝がちょっと伸びてきていますね。次はしっかり打ってバーディーを決めたいです。
残り2Hでオールスクエア。山内が、どこまで永井に食らいつけるのか。勝負の行方はいかに。
◆永井花奈(ながい・かな)1997年(平9)6月16日、東京都生まれ。アマチュア時代は12年「ロレックスジュニアゴルフチャンピオンシップ」12~14歳女子の部で優勝。13、14年「関東女子ゴルフ選手権」を連覇。14年にはナショナルチーム入り。16年7月、プロテスト合格。17年に樋口久子・三菱電機レディースでツアー初優勝を果たすと、賞金ランク20位に入りシード権を獲得。19年も36位で3年連続のシード権確保。所属はデンソー、契約クラブはヤマハ、ボールはタイトリスト、ウエアはMARK&LONA、シューズはecco。趣味は映画観賞。155センチ。
◆山内鈴蘭(やまうち・すずらん)1994年(平6)12月8日、千葉生まれ。09年AKB48の9期生としてデビュー。14年SKE48チームSに移籍。父の影響でゴルフを始め、中学生時代にはプロとアイドルを目指し、オーディション合格でアイドルを選択。現在テレビ東京系ゴルフ番組「日曜ゴルフっしょ!」(日曜、午前11時)にレギュラー出演中。152センチ。血液型O。
◆取材・構成 川田和博
◆撮影 狩俣裕三
◆協力 飯能グリーンCC(埼玉)