おはようございます。まぶしい日差しの中、きれいな景色が楽しめる季節です。調子はいかがですか? 火曜日の朝活、せれにゃん塾の塾長、青木瀬令奈です。今回のテーマは「パッティング3~ストローク~」です。スコアメークの最後のカギを握るパッティング。安定したストロークで、グリーン上で自信を持ってプレーできるようになりましょう。
「ラインに対して入りそうなアドレスをする」という先週お話しした構えができたら、次はストロークです。これがぶれてしまうと、どんなにしっかりした構えをしても台無しになってしまいます。
他のショットに比べて動きの少ないパッティングですが、それでも、球を打つヘッドをきちんと出すことを一番に考える必要があります。
そのためには、頭と膝を動かさないのが基本。頭や膝が動いてしまうと、ヘッド以外の部分ごと動いてしまい、ヘッドそのものは出ていかなくなってしまうからです。
ここまでのことがわかったら、次はストロークの軌道です。「まっすぐ引いて、まっすぐ打つ」と言う方もいますが、動きは小さくても体を中心に弧を描くような動き、上から見ると円運動であることに変わりはありません。だからイン・トゥ・インの軌道が正解です。それが小さいからまっすぐ→まっすぐというイメージになるだけだと思ってください。
イン・トゥ・インできちんとストロークをするには、背中を強く意識してください。特に肩甲骨を動かすイメージを持つといいと思います。
私には手首をアウトサイドに上げてしまう悪癖があります。これだとアウト・イン・アウトの軌道になってしまって正しいストロークができません。でも、肩甲骨を意識したらよくなりました。
もっと具体的に説明すると、イン・トゥ・インの軌道でストロークした時には、シャツの背中にシワが寄ります。逆に手首でアウト・トゥ・アウトにストロークしてしまうとシワが寄らないんです。ゴルフ仲間と一緒に試してみてください。本当にシワの寄り方が違いますから。仲間の背中のシワを確認できたら、自分の背中は見えなくてもイメージはできると思います。イン・トゥ・インのストロークがしやすくなるはずです。
最近の私は、クロスハンドグリップでパッティングしています。もちろんいろいろ、試行錯誤を繰り返しています。ただ、順手で握ると、アウト・トゥ・アウトの軌道になりやすく、ヘッドが開閉しやすくなってしまいます。こうなると、ストロークは安定しません。これを防ぐためにもクロスハンドが有効です。
今度、私のパッティングを見る機会があったら、背中のシャツのシワ、しっかりチェックしてみてくださいね。もちろんあなたの背中のシワも…。
◆青木瀬令奈(あおき・せれな)1993年(平5)2月8日生まれ、群馬県前橋市出身。実家は音楽教室で、瀬令奈は「セレナーデ(小夜曲)」から名付けられた。身長153センチ。ゴルフ好きの父について7歳でクラブを握る。小柄ながら小技が抜群で、2006年日刊アマ全日本女子に史上最年少の13歳で優勝。数々の実績をアマチュア時代に残す。11年プロ転向。17年ヨネックスレディースで初優勝。18年賞金ランキング31位。三和シヤッター工業所属。
◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)
◆撮影=横山健太
◆取材協力=飯能グリーンCC(埼玉・飯能市)