みなさ～ん！　秋を満喫してますか？　ゴルフは気持ちいいし、食べ物はうまい。毎週火曜日、タケ小山（５３）がお届けする「タケ小山のゴルフ即効薬～今週の処方箋」で、さらに秋を楽しんでくださいね。今週のテーマは「ストレートボールなんてないんです」。ヒジョーに大事な話ですので、よ～く読んでね。

ストレートボールなんてないんです

　「最近、ドライバーが真っすぐ飛ぶんだよね」な～んて、いばっているアナタ。ジョーダンじゃありません。ゴルフに真っすぐボールなんてありません。だって、ボールは丸い。ボールが落ちるグラウンド、地球は丸い。風は必ず吹いている。ボールが真っすぐ飛ぶはずはないんです。

　「〇〇さんは飛ばないけど曲がらないからな～」なんて、よく口にしますが、その人だって決して曲がらないわけじゃないはずです。ただ、他の人に比べて、曲がり幅が少ないだけなんです。本当に真っすぐなボールなんて、あり得ないんです。

　プロだって同じです。どちらかに回転をかけて、安定した自分の持ち球というのを持ち、それを駆使してツアーを戦っています。だから、みなさんも自分の持ち球を把握して、それを貫いてください。スライサーならいつもスライスボール、フッカーならいつもフックボール。これが分かっていれば安心して、プレーできるでしょう？　一番困るのは右に左に両方曲がってしまうことです。ストレートボールなんて存在しないんです。真っすぐ、のイメージは捨ててください。

　「いつもスライスばかりが出ちゃうんだ」と、悩むのではなく、それを武器にしてください。右に曲がるのなら、それを計算してコースに挑めばいいのです。それなのに、変にストレートボールを打とうとして、球筋が定まらないと、いろいろな球が出てしまいます。自分で球筋がコントロールできないのでは、どこを攻めればいいのか、どこを狙えば安全なのか分からないでしょう？　これでは安心してゴルフができませんよね。

　まず、イメージするのはストレートボールではなく、自分の持ち球。絶対にこれを忘れないでください。これが安全なコースマネジメントの秘訣（ひけつ）です。

ボールは丸いのだ

　◆タケ小山（こやま）本名・小山武明。１９６４年（昭３９）７月７日、東京都生まれ。中大卒業後、プロゴルファーを目指して８９年に渡米し、フロリダ州のゴルフ場所属プロとなる。米、カナダ、オーストラリア、アジアなどのツアーでプレー。０７年に帰国し、日本ツアーに参戦。０８年に早大大学院でスポーツマネジメントを学ぶ。ザ・ゴルフチャンネル、ゴルフネットワークなどでのトーナメント解説には定評がある。ＴＢＳ系「サンデーモーニング」の「屋根裏のプロゴルファー」として知られる。ＩｎｔｅｒＦＭの「Ｇｒｅｅｎ　Ｊａｃｋｅｔ」（土曜午前５～８時）、文化放送の「Ｔｈｅ　Ｎｅｗｓ　Ｍａｓｔｅｒｓ　ＴＯＫＹＯ」（月～金曜午前７～９時）などに出演。