またまた雪に見舞われた日本列島ですが、ゴルファーのみなさん、そんなことでくじけている場合ではありません! 火曜日恒例「タケ小山のゴルフ即効薬」を読んだら凍えてないでコースに出ましょう。今週は「クラブへの投資でスコアは買える!?」がテーマ。買えちゃうんですよ、スコアも。

「下手だから何を使っても同じ」そういうアナタは大間違い
「下手だから何を使っても同じ」そういうアナタは大間違い

 みなさん、一生懸命働いて、クラブにお金を使ってくださ~い! って、別にゴルフ業界の回し者になったわけではありません。でもね、ゴルフクラブの進化はそれくらいめざましいんです。各メーカーがしのぎを削り、2年に1回、あるいは1年に1回、発売する新しいクラブの進化を目の当たりにしたら、そういう気持ちにもなろうというものです。

 「道具じゃなくて腕だよ」と、いうのは、上手な人が言うセリフです。「ヘタクソだからクラブは何でも同じ」と言うのは大きな間違いなんです。ヘタクソだと思っている人ほど、クラブに頼るのが正解。古いクラブほど難しいものです。もし、古いクラブを使い続け、新しいものを試したことがないようでしたら、だまされたと思ってとにかく新しいものを打ってみてください。想像以上に簡単に打てることにびっくりするはずです。

 ボールについても後日触れますが、こちらも年々進化しています。それに合わせて、クラブも変わっているのです。どんなに素晴らしいクラブだったとしても、昔のものは、今のボールには合わなくなっていることが少なくないのです。そのことをまず認識しましょう。


左からチタン、メタル、パーシモンのドライバー
左からチタン、メタル、パーシモンのドライバー

 プロゴルファーが、次々に新しいクラブを使っているのは、契約メーカーにそれを宣伝するように言われているからだけではないということが分かっていただけましたか? 使い慣れたクラブから新しいクラブに替えるのは時間がかかることもあります。でも、それを乗り越えても「飛んで曲がらない」というのは大きな魅力。やさしい新しいクラブによって得られるものは大きいということです。プロでさえそうなのですから、練習時間がより少ないアマチュアは推して知るべし、です。

 ヘッド、シャフトの素材、ヘッドの大きさなど、ここ30年でクラブは大きく変わりました。素材はぐんぐん進化し、ボールとのマッチングも考えられています。ヘッドの大きさは小さなスプーンと大きなお玉くらい違っています。アマチュアのさまざまなスイングにも対応し、ゴルフクラブは年々やさしくなっているのです。

 より新しいテクノロジーに頼ることで、少しでも長くゴルフが楽しめるとしたら、そのほうがいいでしょう。あなたの心身の健康のためにも。5回に1回、1杯やりに行くのを我慢してクラブを買うお小遣いをためれば、2年に1回、3年に1回くらいはクラブを新調できるはずです。


今週の処方箋

クラブへの投資はベストスコアへの近道だ!!

 【服用法】新しいものを敬遠せず、まずはその良さを感じてみよう。ベストスコア更新を求めるなら、時にはお財布のひもを緩めてもいいはず。


 ◆タケ小山(こやま)本名・小山武明。1964年(昭39)7月7日、東京都生まれ。中大卒業後、プロゴルファーを目指して89年に渡米し、フロリダ州のゴルフ場所属プロとなる。米、カナダ、オーストラリア、アジアなどのツアーでプレー。07年に帰国し、日本ツアーに参戦。08年に早大大学院でスポーツマネジメントを学ぶ。ザ・ゴルフチャンネル、ゴルフネットワークなどでのトーナメント解説には定評がある。TBS系「サンデーモーニング」の「屋根裏のプロゴルファー」として知られる。InterFMの「Green Jacket」(土曜午前5~8時)、文化放送の「The News Masters TOKYO」(月~金曜午前7~9時)などに出演。


◆協力 越谷ゴルフクラブ(埼玉県吉川市)

◆取材・構成 遠藤淳子(清流舎)

◆撮影 山崎安昭