大会に出場した元アスリート。前列左から、山本隆弘、斉藤和巳、荻原次晴、片岡篤史、槙原寛己、池田信太郎、高木豊、西崎幸広、秋田豊、九重龍二。後列左から増田健太郎、飯沼誠司、鈴木啓太、城彰二、北島康介、清水宏保、池谷幸雄、本田武史、小塚崇彦
大会に出場した元アスリート。前列左から、山本隆弘、斉藤和巳、荻原次晴、片岡篤史、槙原寛己、池田信太郎、高木豊、西崎幸広、秋田豊、九重龍二。後列左から増田健太郎、飯沼誠司、鈴木啓太、城彰二、北島康介、清水宏保、池谷幸雄、本田武史、小塚崇彦

ゴルフ好きスポーツ選手が集まる夢の競演「第1回エアトリCUP スポーツ選手NO・1ゴルファー決定戦」が8日、千葉・市原市のキングフィールズGCで行われ、スポーツ選手の部で元プロ野球選手の西崎幸広(55)が優勝した。各種競技を極めたアスリートが一堂に会し、ゴルフという共通の趣味を通じて、スポーツの魅力を発信するための大会で、スポーツ選手が20人、一般ゴルファー52人の計72人が集まった。来年以降はさらに拡大して実施する。

最後の1打が…

記念すべき第1回大会スポーツ選手部門の優勝は、最後の1打が勝負を分けた。競泳の金メダリスト北島康介(37)、元プロ野球選手の片岡篤史(50)、そして西崎がスコア80で並んだ。大会ルールにより18番ホールからのカウントバック方式で争われ、18番でバーディーを奪った西崎の優勝が決まった。

表彰式では、18番パーで2位の北島が「チョー悔しい!」と、アテネ五輪の名セリフをアレンジしてコメントすると、続いて登壇した西崎が「チョー気持ちいい!」と返し、拍手喝采を浴びた。各種競技のアスリートが集い、ゴルフという共通の趣味で盛り上がる。大会設立の趣旨を象徴するようなシーンだった。

来年以降も継続

エアトリ社は、各種スポーツイベントや選手に関わる中で本大会を企画した。各競技で活躍したアスリートがゴルフで真剣勝負を繰り広げ、一般ゴルファーには憧れの選手とラウンドする貴重な機会になる。こうした大会の開催が、ゴルフ、そしてスポーツの魅力を発信する場になると考えた。

大会アンバサダーを務めるバドミントン五輪選手の池田信太郎(38)は「私も現役を引退してからゴルフを始め、競技の垣根を越えて交流の幅が広がりました。ゴルフをご一緒すると、次に会った時も会話が弾みますよね。みんなゴルフの話は止まりませんから」と言う。また、スポーツ選手と一般参加者が同組で回る方式とあり「我々も、引退後は社会のことも見ていかなければならない。さまざまな方といい関係を築いていければとも思います」と話していた。

大会は来年以降も継続し、全国で予選大会を開催するなど門戸を広げていく。多くの一流アスリートや一般ゴルファーが集まりゴルフの腕を競う舞台として、今後も注目される。

西崎「カップに名前『光栄』」

第1回エアトリCUPで優勝した西崎幸広
第1回エアトリCUPで優勝した西崎幸広

優勝した西崎は、最終18番で約5メートルのパットを決めてバーディーを奪った。「優勝カップに名前が刻まれるんでしょ。最初に(2位の)『北島康介』と刻まれるところが自分の名前になってうれしい。光栄ですね」と笑った。

7月から東西で予選を開催

一般参加者は、9月27日に実施された「2019ゴルフライフスクランブルゴルフツアー エアトリCUP」決勝大会の上位者からも選ばれた。ダブルス戦で実施され、グロス上位者、ネット上位者が、この日の大会に招待された。7月から関東、関西で予選会を行い、上位者が9月27日の決勝大会に参加していた。

上位成績
順位 選手 グロス アウト イン
優勝 西崎 幸広 80 39 41
準優勝 北島 康介 80 40 40
3位 片岡 篤志 80 39 41
4位 和田 一浩 83 41 42
5位 斉藤 和巳 83 44 39
6位 槙原 寛己 86 46 40
7位 城  彰二 87 43 44
8位 池谷 幸雄 88 40 48
ニアピン・ドラコン
ホール 名前 距離
ニアピン
5番 山中 智彦 5m32
5番 朝倉ひとみ 3m5
11番 朝倉ひとみ 4m6
11番 森崎 匠 1m97
ドラコン
6番 和田 一浩 301Y
6番 河野 真一 275Y
13番 阿部 恭邦 269Y
13番 神田 陽介 264Y
※各ホールの上段はアウトスタート、下段はインスタート

参加者のコメント

第1回エアトリCUPで2位となった北島康介
第1回エアトリCUPで2位となった北島康介
6番でドラコンを獲得した和田一浩
6番でドラコンを獲得した和田一浩

<惜しくも優勝を逃した北島康介>
「ベスト78のところ80ですから、いい形で回れたと思います。今回初めて参加させていただき、皆さんと楽しく回れました」

<6番で301ヤードを飛ばしドラコンを獲得した元プロ野球選手の和田一浩>
「芯に当たりました。いいショットだったと思います。うれしいですね」

<16番でホールインワンを達成した一般参加者の米倉義友さん>
「人生初めて。ホールインワン保険に入っているか心配でしたが、確認したら大丈夫でした」